ダイハツ コペン アクティブトップ 5MT 平成16年式
     最後のドライブ(留萌海岸)。そして、妻との最初のデート。

はじめに
 オープンカーに乗ってみたい、これは子供の頃からの夢。いや、憧れでした。映画でなんどもみた、60年代、70年代のアメリカのオープンカー。海沿いを走るシーンなんか最高に素敵!とは言え、現実的には購入費用、維持費、実用性、そして駐車場所など、購入の妨げになる要素が山積み。

 古くはビート、初代ロードスターなどが発売されるたびに「こんな車に乗りたいなぁ」と思っていました。このコペンもモーターショーに参考出品されている頃から興味を持ち、そして発売開始直後にダイハツディーラーにカタログをもらいにいったほどでした。それから数年で、地方の町で働くことになり、駐車場所の心配もなく、また、都市部まで頻繁に買い物、出張などで出かける機会が多くなり、スカイラインで出かけることを考えると、ガソリン代の差額を考慮に入れると、コペンを追加購入して乗りわけたほうが経済的という状況になりました。
 当初は、最寄のディーラーでの購入を考えていましたが、コペンの値引きは超シブチン。一声2万円引き、粘っても1万円ほどのマットのサービス程度でした。が、そのディーラー本社に働く役員さんの知り合いの知り合いが同僚にいることがわかり、役員さんの権限で一声で二桁万円もの値引きを勝ち取りました。その当時では、全国でも一番安くコペンを買うことができた一人だと思います。事実、社員が社員割引で購入するより安価だったらしいです(笑)。年度末決算時期も重なり、納車まで3カ月も要したけど、納車の日、夕焼けに照らされて綺麗に輝いていたコペンの赤いボディーを見たときの感激は忘れません。

 ただ、外装の錆が頻発し、維持していくことに不安を感じ始めました。そんなときに、びっくりするほど高価でしたどってもらえることがわかり、コペンよりさらに燃費のいいCR-Zへと乗り換えることになりました。気軽に簡単にオープンにできる、これにつきます。信号待ちの短時間なでも、オープンからクローズド、その逆のアクションも可能なほどでした。

コペンの○
意外なまでの実用性。軽自動車とはいえ、二人乗りと割り切っているため、運転席の足元スペースなどは3ナンバーのスカイラインよりゆったりしていると思うほど。トランクも、クローズドにしているかぎり、相当な荷物を積み込むことができます。

余裕のエンジン性能。さすがターボ。4〜5千回転のトルクはかなりなもの。3速での追い越し加速などは1500ccNA以上のゆとりを感じます。交差点の左折も3速で立ち上がることができるし、4速20キロからでもなんら問題なく加速することが可能なほどでした。

燃費性能。市内中心部だけなら13キロほどしか走りませんが、郊外の空いた道なら20キロほど走りました。軽いボディーのマニュアル車という好条件が重なれば、こんなに経済的に走ることも可能なんです。

綺麗なボディー塗装。ダブルクリア塗装の赤いボディーは、いつも綺麗に輝いていました。

ばらし易い内装、外装。オーディオ、ETC、追加メーターなどを簡単に取り付けることができました。まるでプラモデルを作るかのように、DIYで少しずつ手を加えました。

コペンの×ポイント
錆。特にリアフェンダー周り。3年目にクレームで板金補修。5年目にクレームで両リアフェンダー交換。6年目に左右フロントフェンダーにも錆が浮いてきたので買い替え決意。私のコペンだけではなく、試乗車などにも同様の箇所から錆が発生していました。 

マイナートラブルはキリがありません。ルーフが開閉時にトランク内の配線とルーフがぶつかり傷がついたのと、夏場に渋滞した道で発進停止を繰り返しているとクラッチが熱を持ちギーギーという異音を発生し、かつペダルのフィーリングが悪化するのはクレーム処理してもらいました。どちらも、コペンでは頻発する有名な症状です。

室内の収納スペースの少なさ。グローブボックスこそ普通車並の容量がありますが、これが全ての室内収納スペースでもあります。シート裏にも僅かなスペースがありますが、私の運転ポジションでは、厚み5センチほどの物を入れるのも一苦労。一人の時はいいけど、二人の時はルーフを閉めてトランクに荷物をいれることになってしまいます。

プロジェクターヘッドライトの配光特性。S13シルビア、R32などのように暗くて危険ということはなく、HIDが必要ないほど明るいのですが、プロジェクターの鋭い配光特性ゆえ、逆に見づらいと思うことも多かったです。つまり、光のカットラインがはっきりしてため、明るいところ、暗いところが定規で引いた直線のように明確なんです。それだけならいいんです。事実、吹雪の時などは光の上部への漏れがないためとても見やすいんです。が、夏場はダメ。ショートホイールベースに加え、足回りもハード。そのため車のピッチングが強く、ちょっとした道路の補修跡でも常にボディーがシーソーのように上下に揺れ、それに同時にライトの照らす箇所も明確に揺れてしまい、見にくいだけではなく車酔いまでしてしまいます。手持ちで撮影したビデオ映像を見たときのように。納車2時間後に感じた最初の欠点がこれです。

※なんだかんだいいつつも、将来可能ならもう一度購入するつもりでいる車だったりします。できれば新車で。ダイハツさん、これからも作りつづけてくださいね!


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