日産ブルーバード  4H/T SSSアテーサ (HNU12型) 平成元年式


 5年落ちだけど外見がとても綺麗。車検も2年近く残っている。走行53,000kmでまだまだこれからーというプロフィールのブルーバードを購入したのは大学1年のとき。実は、偶然教習車も同じU12型ブルーバードだったこともあり、超初心者にも関わらず乗り慣れた車でした。もちろん教習車は低回転でも非常に粘り強いディーゼル車でセダンボディー。私が購入したのは古典的ツインカムの典型、高回転、高出力型のガソリン車。しかもスタイリッシュなハードトップボディー。
 諸般の事情で購入前の試乗が出来ず、また保証なしのいわゆる現状販売でしたが、これが安物買いの銭失いを実感するいい機会になりました。
 夏休み間近の納車時が初乗りでした。乗りなれたU12型ですが、生まれて初めて運転するガソリン車のMT車。教習車と同じ感覚でアクセルを踏みこむとタコメーターが一気にレッドゾーンに突入する勢い(^_^;)。また、半クラッチの感覚がつかみにくい、ギアのシフトの感覚も妙にヌメヌメしていてな〜んか節度感に乏しい。これが第一印象であす。ハードトップのため妙に天井が低く、実際後部座席には子供か小柄な女性しか乗せられない代物だったけど、納車以降、ほぼ連日のように友人たちと海に山にとドライブに繰り出しました。

U12の○な部分!

・4気筒エンジン特有のビート感と共に3000回転からトルク感を増し、7800回転のレッドゾーンまで一気に吹き上がるCA18DE型。

・HTボディーのスタイリッシュさ。今では絶滅してしまったピラーレスHT。たまに同型車を街で見かけると、今でも十分通用するデザインだと思う。

アテーサと呼ばれるフルタイム四駆。さらにリアLSDも装備され、雨や雪の日では安定した走りを披露し、アイスバーンの高速道路も安心して走ることができた。

レギュラーガソリン指定。ただ、国産で始めてハイオク指定になったのもU12型CA18DET搭載車でした。もっとも私はハイオクを入れる事が多かった。対ノック性が明らかに向上し、坂道発進時のあの、「カリカリ・・・」という音が減少しました。

・コーナリングランプやフェンダーマーカーが標準。ダッシュボードランプももちろんついていました。


U12の△な部分(^_^;)

・燃費(笑)。街中中心なら夏で7キロ。冬で5キロ。ただし、高速中心なら11キロは確実に走りました。最高燃費は12.8キロでした。時速100キロでも3000回転も回ってしまう高回転型エンジン&ローギアレシオのため仕方ないことですが。

・ブラックボディーにスモーク。友人から「ゴキブリのようだ」と酷評を受けたこともしばしば。

・排気音。昭和車の日産に多い、非常に乾いたエキゾーストノート。下手な社外品よりもずっと良い音していました。が、排気ガスが異様にガソリン臭い!今でもあの4000回転から排気音は今でも忘れられません。

・わずかな段差でも擦るフロントサスメンバー。スーパーの屋上駐車場はもちろん「ガリッ!」。錆び防止のために頻繁にメンバーに防錆塗装をしていました。

・磨き甲斐のありすぎる黒ボディー(笑)。コンパウンドで磨いて、ワックスをかけると鏡のような艶。反面、洗車をサボると・・・(^_^;)


U12の×な部分(T_T)

HTゆえボディー剛性が初心者の私にですら非常に低く感じられたこと。一番驚いたのがタイア交換のとき。ジャッキアップした状態で運転席のドアを開けようとすると開かない!!!!そう、車がねじれてしまって開かないのです(笑)。エンジン音はもちろん、走行音、駆動系からのノイズ、風きり音と、やはり昭和に開発された車を意識してしまいました。

・また、前述のように後部座席にまともに座れるのは身長160cm以下の人のみ。まあ、これはドライバーの私は関係無い・・・はずだったけど、、4人乗車の時には私もシートを前にスライドさせなくてはならなかった(-_-メ)


壊れた箇所、異様なパーツ一覧(笑)

契約も納車も父にお願いしたのだけど、私のところに来た現車を見て唖然。まず、タイアがボディーから完全にはみでている。ツライツなんてものではない(^_^;)。しかも、タイアの径が小さい。195/65/14が標準なのに、195/60/14を履いている。しかもリアタイアは内側のみボーズに近い状態。これで車検が通るのだから不思議。

・で、乗りこんでみると、シガライターが使えない。オーディオを純正に戻したときに断線した様子。その証拠にダッシュ周りやコンソール周りのネジが足りない。結局、電源はヒューズボックスからとりました。

・半クラが難しい!。これはすぐ近くの整備工場でクラッチオイルを交換してもらって多少改善。そこのおじさん曰く、「よく車検通るね

・渋く、節度間の無いギアフィール。またその工場に行ってギアオイルを交換してもらった。おじさん曰く、「5万キロ走行でこんなに汚れているオイルも怪しいもんだ」。

・オイル漏れ。峠に行こうとしたら、なんとなく油圧計の上がり方がいつもと違う。降りてみてみるとオイルフィルターが外れかかっていた。例の工場に再び持って行くと、「こんなこと普通ありえない」。

・始めての冬。異常にかかりの悪いエンジン。そして不安定なアイドリング。ディーゼルのような黒煙を吐き出すこともしばしば。燃調が狂っていたのかな・・・やたら臭い排ガスもそのせいだったのかも。

・走行6万キロあたりから、セカンドギアのシンクロがおかしくなり、ダブルクラッチの必要が出てくる(笑)。昭和40年代の車のよう。

走行6万5千あたりで、集中ドアロックが壊れた。助手席のロックがかかったままになることが多かった。しかも車速感知式のため、かってにロックがかかるのでたちが悪い。

・同じ頃、NDISのパワートランジスタがいかれる。走行中いきなり3気筒エンジンになるようになったが、工場に持って行くとその症状が出ない。そのため、燃料フィルターやらなんやら細かな消耗品をたくさん交換。もちろん関係無し。最終的には、ディーラーにお願いし、私がその症状が出る時間、場所、条件を完全に再現してもらって原因が判明。最初から、「3気筒になっているんですが・・・」と私は言っていたんだけどな〜。修理代ももちろん高価でした。

・前項のため、買い替えを考え出したとたん、完全にミッションがいかれました。セカンドのみならず、バックもダメ。クラッチをつないでいるのに、半クラッチのような状態。納車直後からのミッション関係のマイナートラブルは全部これに起因した模様。パワトラの交換後に、ディーラーの工場長と試乗し、工場長が「アテーサとは言えギアのうなり音がひどいな」と仰っていた直後でした。これで買い替えを決心
     

 

教訓

メーカー保証の切れた中古車は買わない。

 

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