結婚・恋愛事情


はじめに
 シンガポールの街門でよく目にする光景の1つに、熱く抱擁を交わす恋人たちの姿があります。MRT(地下鉄)の車内でもよく目にする光景です。初めてシンガポールを訪れたときに疑問に思ったことに一つに、多民族国家での恋愛、結婚事情があります。同じ民族同士で結婚するのが普通なのか、また、同じ中国系でも違う方言を話すもの同士は結婚後に意思疎通のためにどの言語(方言)を用いるのでのあろうか・・・といった疑問です。
 
もちろん統計的な数値を基にして語っていこうと思いますが、如何せんこれまでに探し当てた数値が少ない分野の話ではあります。したがって、いつも以上に私の主観が多くなっていますが、「ここは違うのではないか?」などありましたら、メールや掲示板でご連絡していただけると幸いです。


街行く若者たちを見て思うこと
 近頃は日本でも街角などで若い二人の影が重なる光景を目にすることが多くなりました。同じアジアの国、シンガポールはどうでしょうか?これは私の主観が多く入った意見ですが、熱く抱擁をかわすシーンを目にするように思えます。赤信号で立ち止まっている交差点で、MRT(地下鉄)の車内で・・・。

 もちろん、彼らの行動をじっくり観察しているわけではないのですが、何度もシンガポールを訪れているうちに「シンガポール男性の行動は、女性に対して非常に思いやりをもったものである」と思うようになりました。「どういう点が?」と聞かれてもうまく答えることができないのですがとにかく“
紳士”なのです。

 少し話題はそれますが、シンガポーリアンの親切さというのは私自身も経験していることです。初めて乗ったバスで支払いの仕方が分からなく途方にくれていたとき、"May I help you?"と声をかけてくれた中国系の若い母親。あるハンバーガーショップで、年のわりに身体の大きな親戚の子供を無理に子供用の椅子に座らせてしまい足が抜けなくなったときに(苦笑)、一緒に身体を引き抜くをの手伝って下さった若いカップル・・・今でもあの親切は忘れません。もちろん、買い物時に最初に提示された金額が観光客特別プライスだったり、タクシーの料金を支払うときに、「あっ!!日本人だと思って
インチキされた!(もちろん僅かな額ですが)」と思うことはありますが、ここでは私のこれまでの経験を総合して彼らは非常に親切な人々であると結論付けたいと思います。
 
 多民族国家のシンガポール。初めてシンガポールを訪れた時から疑問に思っていたことの一つに、他民族との恋愛・結婚というものがあります。いくら英語が第一公用語として機能しているとはいえ、言葉の問題もあるでしょうし、食文化や宗教上の問題もあると思います。道行くカップル、親子を見ても同じ民族の場合がほとんどです。そんな彼らの恋愛・結婚における民族意識について考察していくのがこの節です。  

 とはいえ、自分で現地調査をしたわけでもなく、ある論文に掲載された一つの表だけがデータの出所という、何とも頼りない考察なので、シンガポールに行く機会があればみなさん自身の目で見て、あれこれ考えてもらいたいと思います。



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