広島・尾道ドライブ記 2004 初夏
2004.6.42004.6.6


はじめに
 今、私は広島空港のD搭乗口にいます。目の前にはこれから乗ることになるJA701がとまっています。この週末、またマイルがたまったため特典航空券に交換し広島までやってきました。昨年の秋以来です。前回は市内と宮島しか見て回ることができなかったため、今回は以前より一度は訪れてみたいと思っていた尾道市まで出向いてみました。それも自分の運転で。今回、私に車を貸してくださった友人のAさん。本当にどうもありがとうございました☆

プランニング
 昨年の広島もマイル特典でしたが、冬休みの北京旅行や最近のクレジットのポイント交換で、気がつけばまた1万2000マイルたまっていました。6月いっぱいは「ひとりでもマイル割引」キャンペーンのため20%も減額されることもあり、今回の広島旅行となりました。根っからの旅行好きの私ですが、これまでの旅行記からもわかるように、色々なところに次々出向くよりも、ある程度時間をおいてから再び同じ地を訪れるのが好きだったりします。理由?事前に下調べしても、実際に出向いてみると不充分なことがよくありますよね。また、一度旅行した場所が、テレビや雑誌で特集され、「へぇ〜こんな穴場もあるんだ!」となることもあると思います。そんなこともあり、ある程度時間をおいてから、一度訪れたことのある国(地域)をもう一度訪れるようにしているんです。季節だけは変えるようにしていますが(笑)

 そんなわけで今回は広島に旅することにしたのですが、さすがに昨年いったばかりの宮島や平和記念公園などはパス(笑)。尾道を選択した理由は 、10年ほど前に観て、その情緒のある街並みに魅了された大林宣彦監督の映画、『ふたり』の舞台だったからなんです。私のように映画を観て尾道を訪れる人も非常に多いようです。最近では尾道自体が「映画の街」としても売り出していますからね。

広島到着まで
 なんにも変わったことなし(笑)。実にスムーズ。いつも疫病神全開!の私なのに、なんにもトラブルが発生しません。飛行機も20分早くつくし、広島市内まで行くバスもすぐにきました。バスに乗った途端事故で大渋滞なんていうこともありません(←前回の広島旅行記参照)。

       B777-200型機

 ただ、いざバスを降りると暑いのなんのって!北海道との気温差以上に、日差しの強さのほうが強烈。北海道では真夏の天気です。はい、一気に汗をかきました。まあ、これも旅行の楽しみ?の一つですがね。

安物の携帯で撮影(^_^;)

 広島というとお好み焼き。夕食にはもちろんお好み焼きを食べましたよ〜♪とっても美味しかったです☆

尾道(ロープウェイ)
 広島市内を9:00頃出発。お昼は尾道でラーメンを食べることにしようとその時間に出発しました。今回お借りしたのはホンダのThat'sという軽自動車だったのですが、さすがに最近の軽自動車です。装備もフル装備ですし、なによりもしっかりした作りです。我が家に以前あったミニカとは大違い。あ、そうそう!!実は私、北海道以外で運転するの初めてだったんです。最初こそ道が全くわからないこともあり緊張気味でしたが、キーを受け取った数分後には高速道路を爆走してました(謎)

 初めて運転する山陽自動車道。リムジンバスに乗ったときもアップダウンが激しいなと思いましたが、実際に運転してみると、北海道の高速道路では旭川高鷲近辺でしか経験したことのないような勾配でした。1時間ほど運転して尾道インターに到着。ある程度地図を見てから来たとは言え初めての街です。道路標識を確認しながら市内中心部に向かいました。

          尾道市内まであと少し!

 そうそう。よく言われることですが尾道は車で移動する街ではありません。今回は尾道駅横の市営駐車場に車をとめ、まずはアーケード街を散策。

              映画にも登場する尾道駅。そして真っ先に向かったロープウェイ乗り場      

 最初に向かったのがロープウェー。まず最初に尾道水道を含めた市全体を見渡したいと思ったんです。なお、料金は片道で280円・・・わずか3分しか乗らない割りには高いかな??感想。宮島のロープウェーよりはずっと新しいためそんなに怖くはありませんでした(←実は高所&閉所恐怖症の私・・・汗)。

            素晴らしい青空♪

 私は比較的前の方に乗ったのですが、もしこれから乗る機会がある方には一番後ろに乗ることをお勧めします。尾道水道との位置関係もあり、後ろの方が見渡しがいいようです。窓が大きく開いていたため、腕を伸ばして写真を写したのですが(←よい子のみなさんは真似しないようにね・・・反省中)、私の乗った位置では上の写真が限界でした・・・悪いことした罰があたったのか、今飛行機内でちょうど十和田湖が窓の外に見えていますが、飛行機が揺れていますぅ。気持ち悪いですぅ。 

           山頂駅からの眺め。映っているのは尾道水道。川ではなく海ですよ〜。
文学のこみち
 ロープウェイを降りるとそこには展望台があります。直射日光直撃で暑かったこともあり、早速座り込んでしまった私でした(^_^;)。だって、ロープウェイは片道切符を購入したんです。念のため言っておきますが、お金がないからではありません(笑)。ここは「文学のこみち」のスタート地点でもあるんです(←逆から歩いた人から見ればゴールですが・・・笑)。この文学のこみちには、林芙美子の『放浪記』の一節など、尾道にゆかりのある25基の歌碑が千光寺周辺に並んでいるものなのです。
近道ってことは、別の道もあるのかな!?

 と、言うわけで、最初は全ての歌碑とそれに関する解説文をデジカメで撮影しようと思ったのだけど、すぐに諦めました。だって知らない人、聞いたこともない人の歌碑が多くて(^_^;)・・・こんな私ですが、大学時代、大学院時代はずっと塾で小中学生に国語を教えていたのでした(汗) 

       こんな感じで2つが並んでいます。さすがの私でも正岡子規は知っていました(^_^;)

 この文学の小道の中腹にあるのが有名な千光寺。尾道といえば千光寺というくらい有名ですよね。

  一般的な“ガランガラン”ではなく、数珠のような玉をゆっくりと回転させます。独特の音が響いていましたよ〜。

 大同元年(806年)の開基と言われる歴史あるお寺で、大晦日の「除夜の鐘」がN○Kの「行く年来る年」で今まで数回、全国放送されたこともあるそうです。朱塗りの本堂は赤堂と呼ばれ、尾道のシンボル的存在になっています。また、春には境内に桜が咲き乱れることでも有名です。そんな千光寺で引いたおみくじは・・・大吉でした(#^.^#)
 千光寺を後にすると、もうかなり市街地が近く見えてきます。↓のような感じに。

                            どれもこれも尾道らしい風景ですよね。

千光寺を過ぎるまでは土の道で、周りには木々や歌碑が並んでいるだけでしたが、このあたりからはもう完全に尾道の生活道路。車はもちろん自転車も通れないような階段の多い小道が続きます。また、海沿いの街らしいそよ風とともに、電車の行きかう音と踏み切りの音がひっきりなしに聞こえてくるのが印象的でした。歩行者専用の踏み切りを見たのは今回の旅が初めてです。
 やっとのことで(←結構暑くてしんどかった・・・笑)ロープウェー山麓駅に戻ってきたのが丁度お昼。もちろん向かったのはワッフルの専門店コモンです。このお店もまた有名ですよね。

  外観の印象と違って、中は意外と広いお店でした。

 バターワッフルとプリン、アイスコーヒーのセットを注文した私。もちろんワッフルはとても美味しかったのですが、実は、このお店でとってもとっても恥ずかしいことをやらかしてしまいました(;一_一)。恥ずかしくてここにはかけません(笑)。どうしても知りたい方は直接聞いてください(^_^;)

福本渡船〜因島までのドライブ
 
美味しいワッフルの後は「尾道ラーメン!」と思っていたけど、さすがに満腹。しかも行こうと思っていたお店は、店の外まで行列が出来ていました。それでスタート地点の駐車場に戻り、再びドライブを再開してました。なお、今回利用した市営ベルポール駐車場の下は尾道福屋になっています。駐車場代を節約するため、そこで職場用のお土産を購入した私でした
 再びハンドルを握った私は海沿いを走行し、
福本渡船の船着場に向かいました。尾道と対岸の向島をひっきりなしに往復している渡船。現在では尾道大橋を利用した車での移動も多くなっていますが、それでもなお、市民の日常の足である渡船。尾道-向島間は他社も運航しているのですが(航路は違いますが)、今回は福本渡船にこだわってみました。戦後間もない頃、監督官庁より、「お宅の航路は他社の2/3なのだから料金も2/3にしなさい」と嫌味!?を言われ、それを今なおかたくなに守り続けている福本さん・・・以上ガイドブック的な解説でした(^_^;)

         右は乗船中の車内から写した光景。下半分が船体で、対岸中央が船着場です。

 乗ってみた感想は、あっという間に対岸についたと言うことと(約3分間)、車以外にも徒歩や自転車の利用客が多かったと言うことですね。なお、乗船中も車に乗ったままでよく、料金も窓越しに支払います。車を乗せても100円。勿論運転手込みの料金です。おそらく日本一安いカーフェリー!?でしょう(笑)

 向島に渡った後は、西瀬戸自動車道(愛称:瀬戸内しまなみ海道)に向かいます。時間とお金があれば四国までドライブに行こうと思ったのですが、さすがに無理。そこで因島にかかっている因島大橋を目的に運転を再開しました。なぜ因島大橋かと言うと、小学校低学年の時に読んでいた学習雑誌で、当時完成したばかりの因島大橋が大きく特集されていたのを今でも覚えていたからなんです。ちなみに因島大橋は19
83年に完成した本州四国連絡橋の最初の吊橋で、全長1,270m、塔と塔の間の中央径間長は770mあり、完成時には東洋一の規模を誇るものでした。その「東洋一」という言葉が幼い私を魅了したのです。そして20年後の今回の旅で自分の運転で渡る機会をえたのでした。

   抜けるような青空でした。

 橋を実際に走行した感想は、風で車が結構あおられる〜!ってことでしょうか。ということは、橋の建設には多くの困難があったのだろうな、そう思います。実際にはそんなことを考える余裕も無く、あっという間に橋を渡り終え、次の因島北I.Cで降りました。その後向かったのは事前に調べておいた因島大橋記念公園です。因島大橋のふもとに、大橋完成を記念してつくられた美しい芝生の広場で、家族連れで賑わう広場となっています・・・という情報を読んでからいったのですが、実際に行って見ると誰もいませんでした(笑)

因島大橋と今回お借りした車、ザッツ。

 思っていた以上に何もない場所で(笑)、早々と公園を後にしたのですが、その後はこれまた事前に調べておいた因島水軍城というところに向かってみました。因島大橋記念公園からは道なりに進み、途中で右折して細い坂道を登って行くのですが、勝手に大阪城のような大きなお城を想像してため実物を目にして、そのままUターンして戻ってきてしまいました(^_^;)。帰宅後に調べたところ、やはり観光城で、昭和58年に建築されたばかりのお城でした。

      一応、写真を一枚だけパチリ(^_^;)

 因島にいた時間はおそらく30分ほど。そしてそのほとんどが車での移動時間。まあ、橋を走行するのが目的だったので良しとします。と、言うわけでそのまま来た道を戻ることになったのですが、往路とは違い渡船は利用しません。尾道まで車で移動します。

         尾道大橋と新尾道大橋

尾道ラーメン
 尾道に戻った後は、先ほど保留してあったラーメンを食べに向かいます。食事時を避けたせいか、2台しかない駐車スペースが空いていました。ラッキー☆。数あるラーメン店の中でも、今回行ってみたのは、職場の先輩に勧めてもらった朱華園(しゅかえん)というお店です。尾道のロープウェー乗り場をまっすぐ南下して歩くとすぐの場所にお店はありました。

走行中に撮ったのでアングルが・・・笑

餃子やヤキソバなどもありましたが、私が頼んだのはもちろん中華そば(460円)。食べた印象は「スープがうまい!」の一言に尽きると思います。鶏がらベースの醤油味で、北海道では食べえることの出来ない味だと思います。まあ、味などの詳細については数あるグルメ関係や、尾道観光案内のページに譲ることにします。ただ、「ラーメンなのになぜ天かすが!?」と思ったプカプカと浮かぶ無数の物体背脂のこま切れだとわかった瞬間、思わず箸がとまってしまいました(^_^;)・・・肉の脂身が大の苦手の私です。肉好きの人には最高なのでしょうけど。

またしても安物の携帯で撮影

旅を終えて
 こうして、今回の尾道旅行が終わったのですが、素敵な尾道の風景、そして美味しいラーメンに満足した私は、すぐに高速道路に乗るのではなく、海沿いを走る国道2号線を本郷インターまで走行してから高速を利用しました。
 あ、そうそう。丁度今回旅をしたのが、
とうかさんと呼ばれる有名なお祭りの日でした。別名、浴衣祭りとして知られるこのお祭りは、その名の通り浴衣の着初めの祭りであり、広島市に夏の訪れを告げる風物詩となっています。ホテル付近は全て歩行者天国になっていました。

 以上が今回の旅行記です。写真中心にまとめてみたのですが、尾道の街の風情が少しでも伝わったでしょうか?海外に旅行に行くようになって早6年。その間に11回も海外に行く機会に恵まれました。不思議なもので、海外に行けば行くほど、「日本国内も旅してみたいなぁ」そうおもうようになった私です。47しかない都道府県ですが、これまで訪れたのは北海道をいれても
僅か12都道府県だけ。生きているうちに最低100回は海外旅行に行く!というのが私の人生の目標ですが、それと同時に、「47都道府県全てを訪問する。できればその全てで宿泊をする」というも目標にしようと思います。実際、次は東北か九州に旅行してみたいな、そう考えています。

おしまい☆



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