MRTについて思うこと                          

 MRTとはMass Rapid Transitの略で、シンガポール国内を東西、南北を縦横断している最新の交通システムのことです。郊外では地上を走り、中心部では地下を走っています。地下にある中心部の駅は特に綺麗で、豪華ホテルのロビーも真っ青な位です。
 このMRTの開業と同時に、時間に遅れてくることが多いと言われるシンガポーリアン達が言い訳を出来なくなった、という話しを聞いたことがあります。それはかつてのように渋滞のため遅延が頻繁に起こるバスのせいに出来なくなったっからとのこと(^O^)
 
 始めて乗った時からMRTの合理性を感じていた私ではありますが、そのいくつかを紹介したいと思います。                


チケットについて
 2002年4月13日からMRTのチケットはこれまでのTransitLink Card(下記参照)から、最新のez-link Cardというものに替わっています。 これは、JR東日本のSuica同様の非接触式のプリペイド・カードです。これまでのTransitLink Card同様、MRTだけでなくバスでも使え、将来的にはより広範囲に使用が可能になるそうです。財布に入れたまま改札口にかざすだけでよい非接触式のカード。便利なだけでなく、改札を通り抜ける時間の短縮にもつながっています。特にオーチャードのような乗降客が多い駅では顕著に現れているようです。もちろん、乗降口が限られるバスでも同様の事が言えますね。

  クレジットカードのような厚みです

路線の乗り換えについて 

ここはジュロンイースト(Jurong East)という駅。二つの路線が交わる乗り換えポイントです。さて、向こうのホームにもMRTを待っている人がいますよね。一見、見なれたよくある光景のように見えるのですが・・・下の写真をご覧ください。

私が今立っているホームから、向こう側のホームに行くのに、日本のように一度下まで降りたり、上に登ったりする必要がないんです。真中に止まっている車両の両側の扉が開き、連絡橋の役目を果たしているんです。始めてこの光景を見たときには目から鱗が落ちる思いでした(*_*)

                          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 また、中心部にあるCity HallRaffles Placeの両駅でも南北線と東西線の乗換えが可能です。この二つの駅は隣同士なのですが、なぜ二箇所で乗り換えが出来るかというと、これも非常に合理的な発想のためなのです。普通なら十字にクロスする二つの路線は一箇所でしか乗り換え出来ないですよね。
 でも、シンガポールの場合は、両駅とも上下二段構えの構造になっています。ただし、その組み合わせに工夫があるんです。City Hallでは上に北行きと西行き、下に南行きと東行きとなっています。一方、Raffles Placeでは上に北行きと東行き、下に南行きと西行きとなっています。つまり、わざわざ違う階のホームに行かなくとも、降りる駅を変えることにより東西南北の好きな方向に乗換えが可能なんです。

 と、分かってはいるものの、いつも戸惑う私(ーー;)。始めてシンガポールに行ったときなんかは、そのような構造とはつゆ知らず、別の階にわざわざ登って、結局、今乗ってきた路線の逆向きに乗ってしまったというアホをやってしまいました(-_-メ)

駅や車内の様子
 一言で言って、「綺麗!」というのが感想です。写真を見てもらったほうがわかりやすいと思うので、たくさん貼り付けます(笑)

地下にある駅はこんな感じです
天井には行先と到着時間の案内
券売機。ez-link Cardのチャージもできます
改札。軽くふれるだけ。
ez-link Cardは財布の中でもOK!
ホーム。
安全と冷房のため?ホーム側にもドアが。
車両のドアとぴったり同じ位置です。
車内。シートは硬いプラスティック製

なお、車内での飲食は罰金です!

以下、2002年春までの旧情報です。参考までに

これがチケット。名刺大で日本のテレフォンカードのような材質です。とても豪華なため、非常に無駄のような気もしますが、実は、使用後に回収し再利用しているんです。

これが裏面。多言語国家らしく、四つの公用語全てで注意書きが書かれております。スキャナの解像度が低いため読み辛くてすみません<m(__)m>

TOPページに戻る