物価について思うこと
 このコーナーも私の独断と偏見が多いので鵜呑みにはしないでくださいね。                                    


食品・日用品

 物価については多くを語るよりも、相場を見ていただいたほうがわかりやすいと思うので、以下の表をまず御覧ください。これは北海道庁の機関である、「北海道シンガポール事務所」のHPより転載したものです。

シンガポール最新物価情報

                                                          2003.4.13更新(S$1=約67.6円)

   2001年〜

品  目  名

  規格・単位

価 格(シンガポール・ドル

摘     要

2001年6月30日

2003年4月13日

ハンバーガー 1個

1.30

1.30

マクドナルド・レギュラーサイズ
米(日本米) 2.5kg

29.90

35.25

新潟こしひかり
米(カリフォルニア米) 2.5kg

10.00

13.50

田牧米
米(タイ米) 2.5kg

4.80

4.45

金鷹
たまご 1パック

2.25

2.25

中玉 10個入
角食パン 1パック

2.25

1.95

うす切12枚入
牛乳 1リットル

2.60

2.70

オーストラリア産、脂肪分3.8%
カップヌードル 1個(75g)

2.90

3.15

AVAの規制により販売中止
シーフードヌードルのみ対象
サケ 1kg

32.00

78.00

ノルウェー産
ホタテ 1kg

60.00

35.80

アメリカ産
牛ひき肉 1kg

12.08

12.90

 
豚ひき肉 1kg

12.20

11.90

 
鳥ひき肉 1kg

12.00

10.90

 
砂糖 2kg

1.80

2.20

  
1リットル

4.10

4.20

MAZOLAピュアコーン油
ミネラル・ウォーター 1.5リットル

2.40

2.40

エビアン
コーラ(缶) 330ml

0.55

0.80

コカ・コーラ
ビール(缶) 330ml

2.75

3.30

タイガービール
スコッチ・ウイスキー 750ml

96.00

96.00

 
洗剤 1kg

2.75

4.15

洗濯用 FAB TOTAL
ティッシュ・ペーパー 5箱

5.50

5.70

クリネックス 150枚入/箱
新聞 1部

0.60

0.60

ストレイト・タイムズ(英字紙)
1シンガポールドル当たり 約68円 約67.6円  

  1999年〜2000年

品  目  名

  規格・単位

価 格(シンガポール・ドル

摘     要

1999年1月

2000年5月

2000年9月

ハンバーガー 1個

1.30

1.30

1.30

マクドナルド・レギュラーサイズ
米(日本米) 2.5kg

26.60

28.20

28.90

新潟こしひかり(99.1、00.9)、宮城ささにしき(00.5)
米(カリフォルニア米) 2.5kg

10.00

5.50

10.00

田牧米
米(タイ米) 2.5kg

4.45

4.90

4.80

金鷹
たまご 1パック

1.75

1.85

2.25

中玉 10個入
角食パン 1パック

1.50

1.50

2.25

うす切12枚入
牛乳 1リットル

2.55

2.05

2.50

オーストラリア産、脂肪分3.8%
カップヌードル 1個(75g)

2.95

2.90

 
サケ 1kg

38.00

20.00

30.00

ノルウェー産
ホタテ 1kg

48.00

55.00

57.00

アメリカ産
牛ひき肉 1kg

11.40

12.90

11.67

 
豚ひき肉 1kg

10.30

10.30

12.00

 
鳥ひき肉 1kg

10.30

9.80

11.00

 
砂糖 2kg

1.80

2.20

1.80

グラニュー糖
1リットル

3.80

3.95

4.10

カノーラ油
ミネラル・ウォーター 1.5リットル

2.40

2.30

2.40

エビアン
コーラ(缶) 330ml

0.70

0.67

0.55

コカ・コーラ
ビール(缶) 330ml

3.05

2.80

2.75

タイガービール
スコッチ・ウイスキー 750ml

83.00

96.00

96.00

シーバス・リーガル
洗剤 1kg

3.35

2.70

2.75

洗濯用 Fab Total
ティッシュ・ペーパー 5箱

4.70

2.50

5.50

クリネックス 150枚入/箱
新聞 1部

0.60

0.60

0.60

ストレイト・タイムズ(英字紙)
(参考) 1シンガポールドル当たり  

約63円

約63円

 

上の表の価格を見てどう思いますか?一言で言うと、「生活必需品は日本よりも安く、贅沢品は高い」となるのではないでしょうか?コンビニや自販機などで缶ジュースを買うと1ドル程。70円以下ってことですよね。お弁当やお菓子類を買ってもそう思います。またホーカーでの食事も3〜5ドルで一品の注文が可能で、ジュースを一緒に飲んでも、日本円で400円以下という計算になります。物価が全般的に安いというのが一番の理由ですが、ホーカーでの食事に関しては、シンガポールならではの理由もあると思います。それは共働き家庭の多さ。炊事に時間を費やすくらいなら外で食べる。つまり外食は贅沢ではなく、当然の結果なのです。ホーカーが至るところにあり、朝早くから深夜遅くまで営業しているのもそんな理由から。

 交通機関。さらに路線が拡大したMRTは1ドル前後でかなりの距離を移動することが可能です。日本では長距離を乗るには勇気のいるタクシーも、深夜の空港から(←もちろん割り増し料金です)市内中心部に向かっても20ドルくらいなものです。もちろん、物価や給与水準の違う国に日本の感覚を持ち込むのは危険ですが、食料品の価格などと比較しても、庶民の視点にたった料金設定であるといえるのではないでしょうか。ただ、安いと思ってタクシーに乗っていると、日本人はよくぼられてしまいます。複雑な追加料金制度があるのですが、対象外の時間、区間でもそれが必要だと言われてしまうのです。まあ数ドルなので「あ〜あ、またか・・・」といつも諦めて払う私です。中国語さえ話せれば運転手と議論するのだけどなぁ。だって、都合が悪いときには英語が分からないふりをする人が多いんですよ。

 で、この公共交通の価格設定が安価だというのは、隣国に「海外旅行」に行くときでも同じ。バスや鉄道でマレーシアのジョホールバール(JB)まで行ってもわずか数ドルです。彼らにとって、JBとシンガポールの移動は、おそらく外国に行くという感覚が皆無だと思います。唯一、パスポートがいるというのを除いてね。またインドネシアの島などに高速ジェット船で移動しても往復で30ドル以下です。

 そんなシンガポールですが、タバコやビールの価格が非常に高いのが分かると思います。タバコが高いのは税制にせいでもあります。タバコに関しては一本から課税になるシンガポール。余談になりますが、一度だけ空港税関で呼び止められたことがあるのですが、その時は「タバコはないか?」と何度も聞かれ、カバンの中のものを全て調べられ、挙げ句の果てにはお土産として日本から持っていったお菓子の包みまで開けられてしまいました。しかも、これが初めてのシンガポール。もっというと初めての海外での経験です。非常に多くの入国者がいる中で、私だけが呼び止められ、しかもここまでチェックを受けた・・・そんなに人相悪いですかね!?(苦笑)


自家用車
 「車が非常に高い!」、「軽自動車が600万円もする!!」、「大型車の価格はHDBと言われる公共住宅と変わらないほど!!!」・・・そうなんです。シンガポールでは自動車が非常に高価なんです。狭いシンガポール国内には自動車メーカーがないため、全てを輸入に頼っています。その多くが日本車のため、街を歩いているとまるで日本にいるような錯覚に。日本との違いは、ディーゼル車やマニュアルミッション車の割合が多いことでしょうか?ちなみに、ベンツタクシーを除く一般のタクシーは全てディーゼル車のようです。また、比較的排気量の小さな車も多いような気がします。例えば、日本には正規輸入されていないメルセデスのE200とか、BMWの316とか。日本車ではティアナ(現地名:セフィーロ)の2000cc車とか。狭い国土や高低差の少ない地理要因も多分に関係があると思いますが、やはり、一番の理由は下記のように非常に高価な自動車価格のため、少しでも費用を抑えたいからだと思います。シンガポールでは、自動車を所有することがステータス。街のいたるところに修理工場や洗車屋さんをあります。あるショッピングセンターの地下駐車場の片隅で、洗車屋が店開きをしていて、ワックスの物凄い臭いを放っていたのを目撃したときには驚いたけれど(^_^;)。 

 シンガポールでは、車を購入する際には、まず、COE(CERTIFICATE OF ENTITLEMENT)と呼ばれる車両購入権を入手しなければなりません。COEの制度は1990年4月から施行されており、車の需要が多くなれば需給のバランスで値段も高くなるという合理的なもので、車の排気量や個人用か社用かによっても異なっています。ちょっぴり複雑なCOEのシステムを簡単に説明すると・・・シンガポールでは、政府が廃車数などを元に毎月の新車登録台数を決定するのですが、例えば、ある月の予定登録台数が100台とします。この「枠」をめぐり、車両購入希望者で入札を行い、入札価格の高い方から100番目までがCOEを得ることが出来るのです。もちろん不公平の無いよう、その最後の100番目の入札価格が、その月のCOEの価格となります。では、そのCOEの価格はどれくらいかというと、最近では$27,000から32,000(170万円から200万円)の間で推移しているようです。90年代にアジアを襲った不況時にはかなり下落したCOEですが、最近では以前の水準に戻っているようです。

 自動車購入にはこの他にも種々の手数料がかかります。もちろん、これは狭い国土に自動車が溢れかえらないようにする国策なのです。以下に新車購入時にかかる経費を列挙してみます。

                      新車購入時の必要経費
 ・車体価格: OMV(生産国での車両価格に輸送費、保険、諸費用を加えた価格)+200%輸入関税
 ・登録料: 個人所有車S$140ドル
 ・COE: 月単位での落札価格
 ・道路税(半年):
      排気量 600cc以下      S$500Sドル  
      排気量 601〜1000cc     S$500+0.25×(排気量cc−600)
      排気量1001〜1600cc     S$600S+1.0×(排気量cc−1000)
      排気量1601〜2000cc     S$1200S+1.8×(排気量cc−1600)
      排気量3001cc以上      S$3720Sドル+2.5×(排気量cc−3000)

いかがですか?「カローラが800万円以上もする!」理由が納得ですよね!?その他にも、カーステレオやラジオを取り付ける場合、ラジオを登録し聴取料を支払わなければならないんです(^_^;)。聴取料は年間S$25Sドル。日本のN○Kの受信料のようなものかな?


住宅

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