始めての台湾 2002春
2002.3.22〜3.25

 韓国、台湾、香港、シンガポール。これらの国(←微妙な表現ですが・・・)は、アジアNIES(newly industrializing economics:新興工業経済群)とよばれることからも分かるように、70、80年代に急速な工業化をなしとげました。その勢いを称してアジアの四昇龍などということもあります。ここまで読むと今回の台湾旅行の目的も分かっていただけるのではないでしょうか。そう、暮れの韓国旅行に引き続いてシンガポールとの比較をしたい、端的にいうとそうなります。と、なると次は香港に行くことになるのかな!?(笑)

 数日の滞在でうける印象を鵜呑みにする訳には行きませんが、やはり実際に行かないことには分からないことがたくさんあります。また、台湾の住民の多くが台湾語を母語としますが、これはシンガポールで話される福建語に等しい中国語の方言なのです。どちらも祖先を中国の福建省にもつ人々が話す言語です。とはいえ、台湾では日本と同じで英語は外国語です。そんな台湾で面白い発見がないかな?なんというのがそもそもの始まりでした。

 そして、知り合いのお子さんT君。彼の中学受験合格記念旅行でもあったんです。受かったら海外に一緒に連れて行く。その約束を果たすという別の目的もありました。

 私の旅行ですからもちろん波乱万丈です。必ず何かが起こります(笑)。さて、今回はどんな楽しいことが起きたのでしょうか!?(苦笑)

旅のプランニング

 利用したのはここ最近4回連続で利用している某社。格安ツアーなのでもちろん添乗員なしの現地係員。半日観光と空港送迎が付き、後はフリ−となるというもの。始めての国ですし、プランニングすること自体を楽しみたい私にとっては無難な選択でした。

 利用航空会社も全日空系です。これでANAしか乗っていない記録!も更新できますし、マイルの関係でそのほうがベターです。ただ、国内線はANAでも国際線はエアーニッポン(ANK)なんです。もちろんANAから移管された国内地方路線を中心に運行しているANA系の会社ですが(←機体のカラーリングもそっくり)、台北線は別(^_^;)。エバー航空(BR)という台湾の航空会社との共同運航便なんです。ただ、最近流行りのお気軽なコードシェアとは違いBRの機材で運行するけれでも、ANAの客室乗務員も乗っているという珍しいものです。これでかなりの拡大解釈とはいえANA(系)しか乗っていない記録は一応更新できます(笑)

 でも、時期的なためか帰りの便がうまく取れなく、結局、行きは千歳→関空→台北。全て大嫌いなB767(←シンガポール旅行記2001参照)。帰りは台北→福岡(B767)→羽田(B747−400)→千歳(B747SR)というトランジットになってしまいました(苦笑)。まあ、ちょこっととは言え始めての九州に行ける!恥ずかしながら行ったことがなかった羽田にも行ける!そして世界的にも退役が進んでいる747SRにも乗れる!・・・そういうプラス思考になって、このパターンで旅行会社に入金しました(^.^)。まあ、747SRに乗るのなんて11年ぶりです。FE(Flight Engineer航空機関士)も乗っているスリーメンクルーの機材に乗るのなんてこれが最後かもしれませんね。

   


札幌から台湾まで(1日目)

・始発便に乗るため4時半起き。札幌ー千歳間は完全にルーティンですね。変わったことといえば覆面パトカーにロックオンされてしまったことでしょうか(^_^;)。千歳空港でも早速マイナーなトラブルがいくつかあったけど省略します(笑)

・関空までは始めて乗る国内線仕様のB767。オールエコノミーのモノクラス仕様です。考えてみると国内線でB747以外に乗るのは始めてです。国際線仕様と違って、ビジネスクラスの豪華なシートを見ながら奥のエコノミーまで歩くということがないぶん、少しは貧乏を意識しないで済みますね(苦笑)。

・関空で。ここですでにT君の調子がすぐれないことに気付く・・・。

・始めての長榮(エバー)航空機。乗りこんですぐに思ったこと。緑一色(笑)。機体色はもちろん、シート、じゅうたん、CAの制服・・・全部緑♪←コーポレートカラーなので当然ですが。

・で、エバー航空機内での印象についていくつか。CAは全日空側が二人。残りは全てエバーの台湾人CAとなります。搭乗時はエバーのCAは出来るだけ多くの乗客にシート位置の説明をしようとしていますが北京語で話されても私には理解できません(-_-メ)。ではANAのCAはというと英語で挨拶をしています。つまり日本語不在でした。まあ、こちら側が日本語で話しかければいいだけかもしれませんが、ある乗客が話しをしているのを聞いて気になりました。それは、「これってエアーニッポンでなかった!?」というもの。その方にとっては日系に乗ったつもりが台湾の会社で驚きだったのだと思います。ちなみに乗客の90%位は台湾人のようでした。

・シート。昭和時代の国産高級車のようなソフトな座りごこちでした。これは完全に好みの問題ですが、私はANAのレカロのあの硬さがお気に入りです♪

・ドリンクサービス。日本人は点々と座っているため、しかもCAも把握できているはずもなく中国語で何か言ってる(苦笑)。もちろんこちらが英語で話すと向こうも英語で説明をしてくれるので問題はなかったですが。近くの席に座っていた初老の日本人女性が「水!水!水が欲しいんや!」と台湾人CAに話しているのですが、それに対するCAのリアクションが「ミジュ?チョットマッテネ〜!」と、私に話していた非常に丁寧な英語と大きなギャップがあり思わず笑ってしまいました(^_^;)  

・機内食。短時間のフライトでも2種類からのチョイスでした。またしても中国語で聞いてくるので、“Sorry, I'm Japanese.”というと、やはり丁寧な英語で説明してくれました。チキンとビーフのチョイスですが私がチキンを選ぶはずもなく、“Beef, please!”・・・この台詞、実は生まれて始めて会話で用いたかも(^_^;)。中学で習い、また、塾や高校で何度も教えた表現ですが、実際に用いたのはこれが始めて。しかも台湾のエアラインで(^_^;)。肝心の機内食はとても美味しかったですよ←食器類も全て緑色の樹脂製なのにはびっくりでしたが。

・またしてもドリンクサービス。離陸後だいぶ経った食後のため、CAの方も誰が日本人か大体把握しているいるのか、台湾人乗客の近くでは、「カッフィ〜♪」( ^^) _U~~、私の前では「コ〜ヒ〜♪」~~U_(^^ )完全に区別していました。たかがコーヒー、されどコーヒー。なお、時折来る日本人CAは基本的に英語でサービスをしていました。

・さて、中正国際飛行場。中正とはあの蒋介石のことです。滑走路に近づくにつれ、シンガポール航空機のあの滑走路誤進入事故を意識してしまいました。亡くなられた方々のご冥福をかげながらお祈りさせていただきました。

・空港そのものは二つのターミナルがあるせいかとても静かでした。ただ、噂で聞いていたのですが入国審査の入念なこと(-_-;)。他国の3倍くらいの時間がかかった気がします。なお、税関はフリーパスでした。

・ロビーにて現地係員の陳(ちん)さんに呼びとめられる。私達のほか、若いカップル、若い女性二人組みの合計6人で、今回の宿である一樂園大飯店(←これで英語名はパラダイスホテル)に向かう・・・のはずが、途中でいきなりDFSに寄りました。名目は両替のためですが、それなら空港でするように言えばいいのにね←ちなみに私達だけが空港で両替済みでした。空港の方がレートが良かったんでおもわずニコリ(^O^)

・60分ほどのドライブの後、パラダイスホテルに到着。両隣、向かい、斜め向かいにコンビニがあるという絶好のロケーション。そのうち二軒が七十一便利商店でした←わかりますか?そう、セブンイレブンです!ホテルそのものは料金から推測できた通りの「まあ、三日間だけだし・・・」状態です(苦笑)。

・で、いつもなら「さあ、台北の街へ!」となる私ですが、T君の「気分が悪い・・・。寒気がする・・・」の言葉に疾走することになってしまいました。T君は私以上に海外に行っているとは言え、家族以外とは始めて。しかも英語の通じないアジアも始めて。極度の緊張&ホームシック気味だった様子です。結局、病院や薬局の位置などをフロントで確認するにとどめ(←言葉がなかなか通じず一苦労でした)、持参した薬を飲ませ早めに寝せることにしました←私はあせりと心配のため一睡もできませんでした(-_-;)

 以上が一日目というか、エバー航空の印象です。生意気なことを言うようですが、台湾についた!という感激はほとんどありませんでした。車から見た街並みもちょっと懐かしい感じがするものの日本とそんなにかわらず、また、看板などはほとんどが漢字ですが、これとて地区によってはシンガポールでも一緒。以下を読んでいただけると分かると思いますが、この印象が台湾滞在中の私の印象そのものでもあります。


市内観光で思ったこと(2日目)
 
 七時に地下のレストランへ。円卓がたくさん並び、全体的にも中華というイメージ。で、肝心な食事はというと完全セルフサービスのバイキング。味?
聞かないで(^_^;)。メニュー?これも聞かないで(-_-;)←二日目もまったく同じメニューでした。しかも、BGMが欧陽菲菲の“Love is Over”だったんです。さすが台湾という気もしましたが、朝っぱらにしては歌詞が暗すぎないかな?Love is Over♪ 悲しいけれど♪ 終わりにしよう♪ きりがないから♪←とかいいつつも、サビの部分、“私はあんたを忘れはしない♪ 誰に抱かれも忘れはしない♪ きっと最後の恋だと思うから〜♪”というフレーズが好きだったり(爆)

 さて、これからがセットになっていた半日市内観光。現地の旅行会社が主催するものなので、いろいろな会社のツアー客が混在している模様。バス2台で総勢60人!です。まず、孔子廟。孔子のお墓らしいが、台湾国内にもたくさんある様子(^_^;)。ただ、現地の人々がバドミントンをしたり、読書をしたり、その場所を有効に活用しているのが分かりました。

 次?お茶屋さん。そんな高いお茶は買えません(^_^;)。でも1時間はいたんじゃないかな?

 
それから総統府。ここは現在では台湾の政治の中心。でも、もともとは日本統治時代の総督府だった建物です。あの東京駅と同じ建築家による設計らしくデザイン的にもなんとなく共通点が見出せます。ここもそうですが、台湾では日本統治時代の建物がとても多く残っています。郊外にある古い民家が完全に日本式建造物ってこともありました。同じような不幸な歴史をたどってしまった韓国では、日本統治時代のものはどんどんと取り壊されています。その差はどこからくるのだろうか?などと考えたHIROでした(^_^;)
 

これが記念堂

 次が巨大な中正記念堂です。本当にでかい高さ70メートル!!壁は大理石!!!もちろん敷地も広い!!!!25万平方メートルですって(^_^;)。

階段の上から撮った風景


 ちょうど
衛兵の交代時間でしたが歯切れのいいびしっとした交代の儀を見させていただきました。ここに来ただけでも台湾らしさ、また、蒋介石の凄さを意識させられます。また、敷地内でダンスを踊っているグループもあったりし、観光客だけではなく、市民の憩いの場としても機能している理想的なものだと思いました。
 

右は蒋介石の像です

 次がまたお土産屋。ここで気がついたのですが、店員がたどたどしい口調で「台湾のお金で300円ね!」と値段を言うとき、“円”ということが多いようです。他のお店でもそうでした。でも、レートの関係で300円と言われたものは日本円で1000円以上なんですよ。一瞬「安い!」と思っても冷静になって考えるとそうでもないということが多々ありました。
 
 ここで正午。お昼はなぜか
韓国料理(苦笑)。石鍋料理です。でも、この直後、T君の調子が優れず、ツアーから離脱することになりました。イギリスの大英、フランスのルーブルなどと並ぶ世界5大博物館の一つ、故古博物館は入り口だけでお終い(-_-;)・・・まあ、精神的にそうとう参っているようなので仕方ない、仕方ない。
 
 タクシーでホテルに戻って、少しT君を休ませ、晩飯を買いに行きながらホテル付近を散策。
台湾の原宿にたとえられる地区だけあって若者がとても多い場所です。何気なく覗いたお店で気に入ったシャツを買おうとすると、もちろん中国語で話しかけられました。“Sorry, I'm Japanese.”というと、その店員さん、中年女性でしたが、別の店員と相談し、一生懸命英語で値段を説明しようとしてくれます。結局、NT$390(約1500円)。もちろん購入しましたが、その一生懸命な姿にとても嬉しくなりました。だって、私も店員さんも英語以外の言語を母語とします。ですが、用いたのは英語です。これ以外にも何度かこのような経験をしましたが、英語の国際言語としての機能を改めて認識すると同時に、もし日本のお店で台湾人観光客が英語で買い物をしようとしたらどうなるだろう・・・そう思いました。

 二日目は、一応台湾の旅行ガイドブックに載っているようなとこは行くことが出来ました。前述のように、日本統治時代の名残を意識した日でした。同時に、「
日本よりも英語が通じるな」、「英語に対する苦手意識が日本よりも少ないな」そう感じた日でもありました。

 結局、その日の晩飯も前日に引き続いて
セブンイレブンの弁当(-_-;)。ただ、台湾名物のパパイヤミルクも一緒に買ったので、まあ、一応は海外旅行気分でした(-_-メ)

 ※
なぜかトイレ掃除をした二日目(-_-メ)

 
そうなんですよ。二日目の晩にトイレ掃除をするハメに(涙)。湯船に湯をはっていたんです。ただ、初日にも気がついていたのですが、カラン(蛇口)とシャワーの切り替えレバーが「甘く」なっているため、いつ勝手に切り替わってもおかしくない状態でした。初日は念の為、湯船にシャワーを入れた状態で湯をはったのですが、二日目はそれを忘れてしまった。その結果・・・。バスルーム全体水浸しですよ(号泣)。しかも、暴れまわるシャワーを捕まえたため、私自身もビチョビチョ・・・。もう最低(-_-メ)。しかもさっきまで暗く落ち込んでいたT君の楽しそうなこと、楽しそうなこと(苦笑)←落ち込まれるよりはずっと良いんだけどね(-_-メ)


終日フリーの3日目

 今日は完全にフリーです。T君の機嫌をとりながら、とりあえず地下のレストランへ。あ、そうそうエレベーターの階数表示について。
1階が“L”。たぶんロビー(Lobby)を表すLだと思います。そして、日本で言う2階が“1”。一つ上がった階が1ってことですね。ちなみにこれはイギリス式の表示法です。で、食事に関しては昨日と全く同じメニューなのでノーコメント(ーー;)

 食事後、ちょっと早いけどMRTの駅まで歩いていきました。MRTとは地下鉄のことですが、名前もシンガポールと同じですし、なんと
駅のマークまでそっくり。ただ、切符の買い方は韓国と同じで先に金額を押してから料金を入れる方式。ちなみに、香港ではMRTではなくMTRと言うそうです←ANAの成田−香港線がダブルデイリー化されたこともあり、今年中には香港にも行ってみたいなぁ〜(^_-)v


 で、向かったのは
終点の淡水という駅。台北の街を流れる淡水川の河口に位置する街です。台湾のベニスに例えられる淡水には、紅毛城という赤い壁のお城があるんです。この城は1629年にスペインによって建てられ、その後オランダ人によって占拠され、さらにまた1876年から1972年までイギリス領事館として使われ、1980年にやっと台湾のものになったという城です。しかも、途中台湾自体が日本に統治されていたというなんとも数奇な運命です。日曜日ということもあり、現地の家族連れやカップルなども多く訪れている淡水の街には、まるで日本のお祭りのようにたくさんの屋台がならんでいました。そんな中を歩くこと20分ほどでしょうか。お城が見えてくるはずが・・・なぜかどこかの大学にたどり着いてしまいました(笑)。

当日はあいにく霧雨模様でした(-_-;)

 ここで、あっ!と気がついた私。これから中学で英語を習うT君にとってはとってもいい経験になるはず♪えっ?何をひらめいたかって?それはね、偶然大学から出てきた大学生に“Excuse me. Do you speak English?”と英語で話しかけてみたんです。もちろん台湾の学生です。3人組みだったのだけど、一瞬の間の後、“Yes!”と嬉しい答えが返ってきました。そう、私が考えたのは国際言語としての英語の働きをT君にわかってもらうことです。お城までの道順を教えてもらい、結局、わずか2,3分とは言え一緒に歩くことになりました。もちろんその間のコミュニケーションは全て英語です。

 昨日の買い物の時もそうでしたが、「なあ、お前が日本で外国人に英語で話しかけられたらどうする?」とT君に聞いてみました。「う〜ん・・・」と答えに窮したT君でしたが、
みなさんならどうでしょう?懐かしの“ウイッキーさんの一口英会話”を例にだすまでもなく、できれば避けたい、いや、逃げ出したい、そう思っているのでないでしょうか?ちなみに、今回私が用いた表現、相手の大学生が答えてくれた表現ともに中学生でも知っているものばかりですよ。

もちろん内部にも入れます。


 綺麗な淡水の景色、歴史ある紅毛城。そして大学生との
プチ“国際交流”で気分をよくした私でした。帰りもMRTを利用し、台北駅で降り、すぐ近くにある誠品書店に向かいました。台湾中に支店をもつ大きな書店です。店に入って思ったのが、「あ、シンガポールの紀伊国屋に似てる」と。売り場の表記などは全て中国語ですが、イメージ的にそっくりです。店内にちょっとした喫茶店があったりね。台湾に関する本、そして台湾の英語教育の特徴を現すような本を購入しようと思っていたのですが、前者に関してはその種の本は全て中国語で書かれているため断念(笑)。後者に関しては、台湾の大学院の試験問題を集めた問題集等を購入。語学書の売り場での印象としては、日本語学習の本がとても多いということですね。

 ここで正午。相変わらず食べたくない一点張りのT君に合わせていることもできず、隣のビルに入っている
三越の地下フードコートで適当に台湾らしい料理、スープなどを数品オーダー。もちろん一人では食べきれないけど、それまで一切台湾料理を食べていなかったので、いたましいと思いつつも贅沢をしました。T君は食べないどころか、「食べ物なんて見たくもない」とのこと(ーー;)
 
 ちょっとずつつまんでハイ終了(^_^;)←相席した現地の中学生の女の子たちが、まるで私がT君に食べさせていないかのような
冷たい視線でこちらを見ていました(苦笑)

 実は、この三越が入っているビルは台北の
ランドマーク的存在なんです。51階建てで、地上244.15メートル。台北の街のどこからでも見えるほどの大きさです。実際、私はこのビルを目印にして台北市内を歩いていました。このような高層ビルですからもちろん展望台があります。で、展望台のある46階まではエレベーターでわずか30秒です。実際の速度も分速540m!だし、それ以上に表示される階数の数字が嘘のように速く変わっていきます。もちろん展望台まではノンストップです←有料だしね。

 展望台からの眺め。「
初日に上っておけば良かった」(^_^;)。台北市内が一望でき、有名なスポットの位置関係が一目瞭然です。ただ、私たちが登った時間は雨が降っていたためかなりぼやけてはいましたが・・・(苦笑)。
 
 T君も相当満足らしく、あの手この手でなだめた結果、そこの喫茶コーナーでトーストを食べてくれました(^_^)←やっと安心した私。窓際の席に座っていたのですが、気がつくと、「
あ、雲だ!」。そうなんですよ、自分の視線と同じ高さに雲が浮いてる(^_-)。まあそれくらいの高さの中での食事でした。機内食以外では最初で最後だと思います←私は典型的な高所恐怖症です。

 そこからホテルまでは数分なので一度休憩のために戻り、夕方再び出かけることにしました。台湾といったら夜市です♪それも最大規模を誇る
士林夜市にタクシーで行って見ました。そこはまるで日本の縁日のような風景です。たくさんの店、そして人だかり。それを連日連夜繰り広げるエネルギーにはただただ頭が下がる思いです。そんな夜市が台北市内に7箇所はあるんですよ(~o~) 
 衛生的な問題から飲食は避けたほうが無難という事前の情報でしたが、その情報もさることながら、
臭豆腐の強烈な臭いで食べる気にもなりませんでした。それくらい凄い臭いを放つ台湾名物の臭豆腐。説明するのが困難な臭いですので、ぜひ一度台湾に行ってみるのをお勧めします!?(笑)

 臭い以外には、
ニセモノブランドの時計やベルト、バッグなどが堂々と売られているのには驚きましたね。それと違法コピーのDVDやCDもたくさん売っていました。やはりアジアだな〜と思う瞬間です。

 1時間ほど散策した後、雨脚も強まってきたためホテルに戻ることに。まだ夕食をとっていなかったため、
トロピカルフルーツを量り売りしているお店で適当に袋詰めしてもらいました。私、こう見えてもフルーツが大好きなんです(^_^)v←ただね、言葉が通じないのをいいことに、どう見ても4,5人分はあろうかというほど色々と詰め込んでくれました(ーー;)
 
 これで長かった3日目も終わりです。翌朝が6:00出発のため早めに寝ることにしました。二人とも歩き疲れたためぐっすり眠ることができました。

※台湾の交通事情

 ここでまとめて交通事情について書こうと思います。まず、
スクーターの多いこと!!日本の駅前に大量の自転車が並んでるかのように、街中のいたるところに大量のスクーターがとめられています。もちろん走っている台数も半端ではありません。しかも2人乗りは当たり前で、3人乗りも結構見かけました。最大で4人乗りを見たときには思わず絶句でしたが(笑)。しかもそのスクーターのメーターが120キロまで刻まれているのには驚きでしたね←日本では60キロ。そんな大量のスクーターは渋滞の中をすり抜け、中には歩道を走ったり、逆走したり、信号無視をするのも少なくありません。街中を歩くにしても常にスクーターとの接触の心配が必要でした。二日目のガイド曰く、「スクーターが走る様子はまるでアリの大群のようです
 
 タクシー。全車黄色の
イエローキャブ。車格的には1500cc〜2000ccクラスのFF車ばかりです。おやっ?と思ったのが本皮シートの車がほとんどだったこと。料金も安く、MRTがまだ建設途中である台北においては非常に便利な庶民の足だと思います。中国語のわからない私は、行き先を紙に書いてドライバーに渡しましたがなんら問題もなく、旅行客にもお勧めです


ちょこっと福岡&羽田〜帰国(4日目)

 とうとう最終日。早朝6:00に迎えの車が来ました。
綺麗な朝陽の中、一路中正国際空港へ。朝早いためか、国際空港にしては非常に閑散としたものでした。加えて、韓国の仁川と同様に館内放送がなくとても静かな雰囲気です。搭乗までの時間を日本円への再両替や、お土産の購入などで時間をつぶし、帰りも例のエバーの航空機に搭乗です。

 いよいよ離陸という瞬間になると、やはり
SQの事故のことを意識してしまいました。楽しいはずの旅行が一瞬にして悲劇に変わってしまったあの事故・・・。年に数度とはいえ飛行機を利用する者にとっては離陸のたびに思い出してしまう事故でしたが、やはりその“事故現場”となると余計意識せざるをえません。

 福岡までのフライトの印象は、「へえ、
朝にしては豪華な食事ですね」ということ。朝食ですがポークとチキンのチョイスが可能でした。短時間ではありましたが、揺れのない静かなフライトでした♪(笑)←わかる人にはわかるこの文章です(謎)

 福岡の印象に移りますね。まずはターミナル移動中のバスから見た風景。「あ、
桜が咲いてる!!!!」というのが驚きでした(^_^;)。北海道では5月ですからね〜。予想よりも早く国内線のチェックインカウンターに着いたため、「今なら20分後の便に変更できます」と言われました。でも、せっかくの福岡です。トンコツラーメンを食べないわけにはいきませんよね(^_-)。それも空港内で食べるのでは芸がない!福岡空港のアクセス性の良さを利用して地下鉄で博多駅まで移動。でも、私たちに許された博多での滞在時間は40分ほど(苦笑)。駅舎内のラーメン店で食べたのでは意味がない!とのことで、大急ぎでラーメン店を探しました(^_^)v←もちろん、独特の細麺のラーメンを存分に味わうことができました。  

 さあ、
本日2回目の搭乗です。今度は羽田に移動です(ーー;)。3ヶ月ぶりに乗るB747は足元も広く、非常に快適でした。富士山を左手に見ながら東京湾を綺麗に旋回し、C滑走路への着陸です。始めて見るアクアライン、TDL、お台場のフジテレビ(^_^)v←実は羽田は初めてなんです(-o-)

 その1時間後には、この旅最後の搭乗です(^_^;)。さすがにその日
3度目の搭乗になると疲れを感じてしまいますね。古い747SR機でしたが、内装も綺麗に改装されていました。空港混雑のため10分ほど遅れての離陸でしたが、さすが羽田は違うな〜と思っちゃいました。


 
まとめ

格安ツアーの実態を分かっての申し込みだったので、実際には半ばあきらめモードでの市内観光でしたが、シンガポールと違い初めての国だったこともあり、「これもありかな?」という考えにもなりました。

・やはり、本当のことを言うと
中国語を学ぶ必要性を感じました。今回は筆談で間に合いましたが、何かトラブルが起きた時のことを考えると、辞書はもちろん、中国語会話集すら用意しなかったのは今回の一番の反省点です。

・とはいえ、英語の国際言語としての働きを
再認識した旅行でもあります。

・台湾の街並み。一歩路地裏に入ると、とても懐かしいたたづまいの民家が立ち並び、そうかと思うと、表通りには近代的な建物も多いのが印象的でした。また、水道水を飲むことができないという事実や、まだ建設途中の地下鉄、恒常的な渋滞を目の当たりにすると、急速な経済成長に
インフラの整備が追いついていないというのを感じます。

・最後にフルーツの感想(笑)。
とっても美味しかったで〜す♪
    
 
おしまい(*^_^*) 
 
※補記 
 
 今、台湾で起こった地震に関するニュースを見ながら旅行記を書いています。前回の大地震の記憶も新しい台湾でまともや痛ましい地震が発生してしまいました。しかも、その一週間前には自分が滞在していたと思うと、実に複雑な気持ちです。犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。


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