韓国ソウル・板門店旅行記 2005年
2005.8.112005.8.13

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あっという間の帰国
 昨日歩き回ったためか、ぐっすりと眠れました。旅行の余韻を感じる間もなく出発の準備をします。帰りの飛行機が12:55発。どんなに遅くても空港には12:00には到着しないといけません。市内から地下鉄で向かうと約1時間かかります。と、逆算するとソウル市内にいられるのは11:00まで。う〜ん、なんとも半端な時間(笑)。実は、昨夜寝る前は、「明日は9:00に出発し、地下鉄を乗り継ぎ竜山区にある戦争記念館に行こう!」と思っていたんです、9:30オープンなので1時間は見学できるはず・・・と考えて。ですが、いざ出発と思い、リュック(←というか、リュックにもなるキャスターが付いた機内持ち込みサイズの小型キャリーケース)と、肩掛けのスポーツバッグを持ってみるとけっこうシンドイです(^_^;)。来るときは平気だったけど、やはり帰りはそれなりに疲れているようで・・・たんに自分が歳をとっただけ!?(汗)

 一応予定通り9:00にチェックアウトし地下鉄の駅にむかったときには、すでに「このまま空港に直行してカフェにでも入ってゆっくりしよう」と思ってしまいました。だって、ちょっと歩いただけでも汗が吹き出るんです。それに、戦争記念館は普通に見て回ると数時間はかかると言われている場所です。中途半端な見方をするのではなく、いつかまた来る時にじっくり見て回るべきだと考えました。

 そんなことを思いながら券売機の前に並んでいると、となりの券売機に若い日本人夫婦が並んでいます。どうやら切符の買い方などがまったく分からない様子。別に急いでいるわけでもないの「何か困っていることでもありますか?」と言ってみると、とっても嬉しそうにしています。異国の地では些細なことがとても不安になり、ちょっとしたことがとっても嬉しくなったりしますよね。私自身もこれまで何度も助けてもらったことがあるので、たまには恩返しをしないとね。結局、切符の買い方(駅によって違う場合があることも含めて)、乗り換えの仕方、その他気をつけないといけないこと・・・などを簡単に教えてあげました。でも、日本語の上手な韓国人だと思われていたようなので、「私も日本から来た観光客ですよ」と言ってあげました。けして嫌味ではなく、自信を持って旅行してほしいと思ってね。
 と、そんなことをしていたせいか、私まで間違って市内均一料金のW9000の切符を買ってしまいました(笑)。これでは空港までいけません。まあ、窓口等で差額を払えばいいのでしょうけど、時間もあることなので、1つ先の光化門まで乗って一度下車することにしました。ホームについて列車が来るのを待っていると、なんと先ほどのご夫婦の奥さんが私を追いかけてきました。やはりミョンドンまでの乗り換えが不安らしいのです。奥さんは最短のルートでの移動を考えているようだったのですが、「どうせ限られた地域内での移動ですから、路線図でつながっているところで乗り換えていけば、どのルートでも行けると思ってください」と話しました。人によっては「そのアドバイスは不適切だ!」と思うかもしれないでしょうけど、きっと奥さんが余計に不安になるだけだと思うんです。しかも、旦那さんは気まずそうにただただ後ろをついて歩いているだけだったし、なんだか可哀想になってきました。私とは違う路線に乗るご夫婦を最後まで見届けることは出来なかったのですが、ミョンドンに着く頃には「ソウルの地下鉄は難しいことはない」と思っていたことでしょう。いや、そう願っています。な〜んて偉そうなことをいっている私だって、間違った切符を買ったくらいだし(^_^;)。
 さて、光化門駅で降りるといつもと様子が違います。なんとあの世宗大路に車が走っていません。道路上になにやらステージのようなものを作っています。また、数メートル間隔で無数の警察官が道路に立ち、なんとも言えない光景が広がっています。この警察官の多さも、反日テロを防ぐためのものだったのか、カメラを手にしただけで注意されてしまいました。写真はダメと。もちろん身振り手振りで。写真もダメ、荷物がたくさん、暑くて動きたくない、でも、時間だけはたっぷりある・・・と、言うことで結局近くにあったスターバックスに入りました。実は、海外でカフェやファーストフードのお店に入るのが大好きなんです。大きな通りに面しているとさらに良し!なぜって?理由は2つ。1つは、お店の中の人だけではなく、街を歩く人々の様子を観察できるから。服装や所持品の違い、若いカップルや親子連れの様子など、そのどれをとっても日本との違いがあり、別に文化人類学が専門なわけではないけど、いろんな発見があるんんです。なので海外での「人間ウォッチング」はとても面白いんです。カフェが好きなもう1つの理由は、「自分は仕事も勉強もしないで、ただただ異国の地でのんびりとケーキを食べているんだ〜!」と思うと、とっても贅沢をしているような、なんとも言えないのんびりゆったりした気持ちになるんです。いつも貧乏ケチケチ旅行とはいえ、このときはばかりは「贅沢をしているなぁ〜」と思えるんです。

     車が一台も走っていない世宗大路。それと、とってもおいしかったティラミス♪

 30分ほどの休憩の後、空港にむけて再出発!今度は間違わないで切符を買いました(笑)。後は着くのを待つのみ。地下鉄じゃ景色も見えないし(^_^;)。空港に着いてからも、来たときと逆の道順で進むだけ。あ、そうそう。国際線の大部分が仁川空港に移動してしまったため、その空きスペースを利用するためか、今の金浦空港にはショッピングモールや映画館もあるんです。たくさんのカップルや若者が訪れてました。キムチのお土産を買い、残ったウォンを日本円に再両替したのちはすぐチェックイン、出国。3回目の韓国だけど、3回とも金属探知機でブザーが鳴りました。また、あちこちの空港を利用したけど、ゲートで靴を脱ぐように指示されたのはこれが始めて。やましいことは何もないけど、あんまり良い気分ではありませんよね。なお、ゲート、出国審査、搭乗口は一直線であっという間でした。出国エリア内には免税品のお店が1軒、カフェが1軒だけのようでしたので、もし時間とお金に余裕がある方はショッピングモールに行かれるといいと思います。

  海苔はどうやって食べるの!?!?

 帰りの搭乗機もB767(JA8362)。16年目の機材。まあ、短時間だからねぇ(^_^;)。帰りは偏西風の影響で羽田まで僅か90分のフライトです。行きより50分も短縮されます。機内食のサービスも免税品の販売も慌しい感じをうけました。どちらもあまり興味がないけど・・・と、思ってランチボックスを開けると、いきなり味のり発見!!韓国便だから海苔が出るの?どうやって食べるの!?と、私の興味は海苔だけに(笑)。恥を忍んで写真まで撮ってしまいました←連れが居ないときに機内食の写真をとるのはとっても気恥ずかしいんです。まるで飛行機が初めてのおのぼりさんのようで(^_^;)。まわりの韓国人乗客を観察していると、サンドウィッチを海苔で包んで食べる人、食後のデザートに海苔だけパリパリ食べている人、おかずとして途中で食べる人とさまざま。う〜ん。。。まあ、好きにしてくださいってことなんでしょうけどね。ちなみに、帰国後に気になってメニューをANAのHPで調べてみると、「プティオードブル、サンドウィッチ、フレッシュフルーツ、プティフール、コーヒーまたは紅茶」となっていました。 海苔はどこに・・・!?(笑)
 
 お盆の帰省ラッシュのピークと重なり超混み合っていた羽田空港の第2ターミナル。「これがテレビでニュースになる帰省ラッシュか〜!」と田舎ものの私は、まるでおのぼりさん状態。実際おのぼりさんなんですが(笑)。最新の設備を誇る第2ターミナルとはいえ、人の多さには勝てないようです。でも、地上係員や空港職員が一生懸命走り回っているのが印象的でした。

 こうして私の3回目の韓国旅行が終了。毎回テーマを決めての訪韓ですが、次回行くときには今回行けなかった場所を中心に見てまわれるよう、今から少しずつ下調べと、韓国語の勉強をしようと思います。

おしまい


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