シンガポール旅行記 2002秋
2002.09.23〜2002.09.26
                                                      


旅のプランニング
 もはや完全に年中行事となった9月のシンガポール。今回が6回目。学生時代、自分が夏休み期間だったと言うのがそもそもの理由ですが、最近では、いわゆるオフシーズンで非常にリーズナブルな価格で旅行が可能と言うこともありこの時期を選んでおります。

 今回は一応パック旅行ですが、完全なフリープラン。観光地巡りもないし、もちろんお土産店巡りもなし。限られた滞在時間を最大限に活用するためにはこれがベスト。これまでは航空会社系のツアーは高い!という印象で見向きもしていませんでしたが、今回利用したのは全日空のハローツアーです。もちろん全日空便の利用ですが、今回調べた数社の中で1番安価でしたし、空港利用税などもすべて組み込まれておりとってもお徳です。ANAのマイルを貯めるという理由、ANA系列しか乗ったことがないというどうでもいい記録を継続するために迷わずこのツアーに申し込みました。

 予約をした出発1ヶ月前の段階で既に国内線は空席待ち。そうなんです。今回は始めて成田経由です。そのため国内線は全日空とフェアリンクのコードシェア便なのですが、如何せん50人乗りのCRJ200。高搭乗率どころか常に満席状態です。予約時点では既に満席だったため、国内線は羽田便の可能性もあることを了承したうえでの申し込みとなりました←結果的には、9/13になって、「成田便がとれました♪」との連絡を受けました。

 これまでの海外旅行は7回とも全て関空便を利用した私ですが、今回は暫定滑走路の供用開始にともないますます利便性が高まった成田便を利用です。それも行き帰りの国内線を含め全て成田発着便。今回のツアーのパンフレットはもちろん、ANAの時刻表でもANAコネクションと銘打って、全国各地から成田への利便性が高まったことを強調しています。次回の海外旅行が“いつ”、そして“どこに”なるかわからないですが、世間の動きと同様に私自身の関空離れも進むのかもしれません。


 今回もどうしてこんなトラブルが発生するの!?ということがいくつも起こりました(笑)。今回のキーワードは、ずばりドリンクです(謎)


札幌からシンガポールまで〜始めての成田の印象など
 
もはや完全にルーティンです。3月の台湾旅行以来の千歳空港ですが、先日利用した丘珠、函館の両空港と比べるとやはりデカイ(笑)。マイカル小樽ができるまで北海道で1番大きな建造物だったとか・・・って噂を聞いたこともありますが、それくらいデカイ。大きな荷物を持っての移動、とくに階段は辛いものがあります。階の移動などはエスカレーターやエレベーターの位置がわかりやすい関空が私の中ではポイントが高いです。ちなみに華やかさではシンガポールのチャンギ国際空港。清潔感なら台湾の中正國際機場や韓国の仁川国際空港が好印象です。というより、まだそんなに沢山旅行に行ったわけではないので他は判らない(爆)。
 
 千歳―成田便。先月乗ったYS-11よりもさらに小型のCRJ-200。フェアリンクとANAのコードシェア便です。コードシェアということは、
ANA系列しか乗ったことがない!という、私のどうでもいい記録もかろうじて継続!?

 今回は始めて
沖止めされている機体にバスで移動しての搭乗でした。もちろん私は事前にわかっていたのですが、大方の乗客は(成田便と言うこともあり若い女性が多かった)、CRJを見るなり「きゃ〜可愛い♪」ですって。で、実際のキャビンの印象はと言うと「狭い!」というもの。173センチの私でさえ入り口や座席上の小物入れに頭をぶつけそうでした。また、窓側席(2D)に座ったのですが壁がとても近く感じられ、実際、うたた寝をしていると何度となく壁に頭をぶつけて目が覚めてしまいました。

 安全設備の確認は、モニター、オーディオ設備が無いため
CAさんによる実演です。不思議な物でビデオ映像なら見ている人が少ない印象を受けますが、実演ならほとんどの人が真剣に見入っています。確かに珍しいということもあると思いますが・・・。YS同様、路面状況がよく見える誘導路を進みほどなく離陸です。40秒ほどの滑走とちょっと長めでした。もっとも最初の5秒ほどはゆっくりした動きだしでした。加速感も一般的なジェット機とそんなに変わらず、リアエンジンの恩恵を受けた静かなキャビンが好印象でした。また、シートが総皮張りで非常に豪華だったことも付け加えておきます。

 飛行経路は延々と太平洋岸を南下する感じで、
リアス式海岸、鹿島灘を見ながらの飛行でした。霞ヶ浦が見え始める頃には降下を開始しほどなく着陸です。この時、へぇ〜と思ったのが、機首が下がり気味の前傾姿勢だということです。いつもとは違うその姿勢になんとなく違和感を覚えてしまいました。なんとなく滑走路に突っ込むような感じを受けてしまったんです(^_^;)

 着陸したのはもちろん新しく出来た
暫定滑走路。フェンスごしにある「成田空港反対」という看板が目に入ったり、くねくぬと進む誘導路などに成田空港問題の難しさを感じてしまいました。もちろん沖止めのため、またしてもバスに乗り換え、第2ターミナルに併設された国内線ターミナルへ移動です。

 いよいよ始めての成田空港なのですが、これからが慌しかったです。ターミナルに着いた時には既に定刻より30分ほどの遅れで国際線出発55分前。「
NH901便でシンガポールに行かれる方はお急ぎ搭乗口まで!!」という手書きの案内も出ていました。事前に暗記していた“頭の中の地図”にそっての行動ですが、予想以上に広い!というのが素直な感想です。1階の南端から3階の北端まで歩いて事前に送っておいたスーツケースをピックアップしてそのままチェックイン。次はすぐに出国手続きです。連休最終日だと言うのに人の多いこと多いこと(関空との比較で)。金属探知検査、出国手続きを終え、満員のサテライトシャトルに乗りこみ、やっとのことで搭乗ゲートに着いたときには既にゲートオープン後で長い行列が出来ていました。さすがに歩き疲れたため売店で軽食を購入し、それを食べながらベンチで一休みしてから搭乗しました。

 特に変わったことがなくシンガポールに着けばいいのですが、
疫病神の私です。なぜか珍事が続きます(笑)。1年ぶりの“純ANA”の国際線。また、実に4年ぶりとなるB747-400の国際線仕様機です。エコノミーに限ってはほぼ100%の搭乗率でした。搭乗後に真っ先に気がついたのが毛布の変更です。生地がかなり薄くなっていました。もっとも今までより寒いという印象はそんなになく、座席前のポケットにも容易にしまうことが出来、使用しないときの置き場所に困る、という問題が解決しました。また、「本日もANAをご利用いただきましてまことに有難うございます」という機内放送。以前は、「本日もANA“全日空”を・・・」でした。これも噂で聞いて知っていたのですがその意図ははたして!?(謎)

 第2ターミナルから誘導路を通ってA滑走路に。夕方はアジア路線が集中するため混雑しやすいといわれていますがわりとスムーズに離陸を開始。乗客も多いのですがきっとそれ以上に貨物も多かったのでしょう。それに合わせて燃料も多いせいなのか、今までの搭乗で1番ゆっくりした加速でした。実際の滑走時間も45秒ほど←
ここ最近、滑走時間を計る妙なクセがついています(^_^;)
 
 その後そのまま太平洋を南下しての飛行が続きます。ベルト着用サインが消えた後、本日1回目のドリンクサービス。ここで
珍事No.1発生(笑)。「オレンジジュースください」と頼んだのですが、テーブルに置かれたのはなぜかビール(゚o゚) 飲めない私は、「あの・・・オレンジジュースを・・・」と交換をお願いしました(^_^;)
 
 そして沖縄上空近くで夕食のサービスがありました。シーフードシチューとビ−フカレーからの選択。ここで
珍事No.2発生。カレーにはいや〜な想い出があり、迷わずシチューを選択。隣に座っていた夫婦はそれぞれカレーとシチューを頼んでいました。でも、CAさんの様子が変。ワゴン内のトレーを何度も出してはしまっています。で、「あいにくシチューは残りお一つになってしまいました・・・」。まあ、そんなに揺れてはいないかったので、「じゃ〜私はカレーでいいです」と変更を申し出ました。

 その直後に
珍事No.3が発生です。食べはじめたと同時に大きく揺れはじめました。ほどなくベルト着用サインが点灯し、CAさん達も着席。「テーブル上のお飲み物には充分お気を付けください」とのチーフパーサーの放送がありました。その後1時間ほど揺れつづけました。もちろん私は昨年の教訓から、食べずに我慢(-_-;)・・・でも、トレーが滑り落ちそうになるので手で押さえていました(-_-メ)。やっと揺れが収まる頃には、かなり“酔って”おり、ほとんど食べることなく下げていただきました。

 で、珍事は続く(笑)。食後のドリンクサービスの時です。今度は「
アップルジュースください」と頼んだのですが、出てきたのはなぜかウーロン茶(゚o゚) しかも、先ほどビールと間違ったのと同じCAさん(笑)。アルコールではなかったのでそのまま飲もうと思うと、「お客様はアップルジュースでしたよね!?」とCAさんのほうが気がつきました。「いや、いいですよ。このままで・・・」と苦笑する私。でも、二度目の間違いのためかCAさんのほうが笑いをこらえるのに苦労していたようです(爆)

 機内放送の映画はエディー・マーフィーとロバート・デニーロの“
ショータイム”でした。最初の数分だけ音声を英語にしていましたが、すぐに断念して日本語に(笑)

 まあ、そのあとは別段面白い!?ことも起こらずに、無事チャンギに着陸しました。気流が安定していたためか、揺れが皆無の非常に滑らかな着陸でした。
昨年と大違いです(^_^;)

 入国審査場が日本人で込み合っていたくらいで特に珍事も起こらないままロビーにいる現地係員のところまでたどり着きました。やはり、というか当然と言うか一人での参加は私だけ。多くは若い
女性の二人組み、あるいは年配夫婦です。バスに乗りこんだ後に気がついたのですが、ANAのハローツアーだけではなく、他の会社数社主催のツアー客も混在していました。しかも日程、ホテルなどがばらばらなため、「明日からの予定」もみんなばらばら。もっとも完全フリーパスの私は、ハローツアーのサービスであるMRTチケットS$10分をもらい、帰りの集合時間だけを確認し、あとは1年ぶりのシンガポールの景色を眺めて楽しんでしました。

 今回のホテル、
ニューパークホテルはリトルインディアに位置しています。ここで何人降りるのかな〜と思うと私を含めた3人とガイドだけ(笑)。しかも、実際にチェックインをしたのは私一人で、残りはガイドとともにその後別の場所に移動したようです(^_^;)。治安がよいシンガポールの中でも「夜の一人歩きはなるべく避けましょう」と言われることもある界隈です。確かに営業しているお店もほとんどなく、人通りもほとんどありません。そんな場所柄のためかこのホテルを選択する人は少ないのだと思います←ちなみに、今回のツアーで選択できる1番安いホテルがここでした(^_^;)

 お店も近くにはなく、オーチャードエリアまで歩くにも30分以上かかるため、この日はそのままホテルでのんびり過ごしました。実を言うと、その時まで翌日からのプランは全くきめていませんでした。行く必要のある場所、行きたいところなど、これから二日間の予定を念入りに考えました←
実際にはなんとも非効率的な結果に(笑)

※入浴後、ドライヤーを探すととんでもないところに隠れていました↓・・・机の引出しの中(爆)。しかも固定されています(-_-;)

机の上にあるのは"100plus"です。


MRTに乗りっぱなしの2日目〜目的は本の購入です

 
MRTのオフィシャルHP内にある、路線図(Route Map)を参照してください。

 
まず、昨夜考えた本日のプラン。まずMOEに行き、次はオーチャードエリアに戻りセレクトブックスという専門店で数冊の専門書を購入し、その後Popularという現地に沢山ある書店のオーチャード店でシンガポールの小学生用英語教科書を24冊全て!購入する、というものでした。移動距離を最小限にし、重たい物は最後に購入してタクシーでホテルまで戻る・・・なんとも効率的なプランの予定です。はたしてどうなるでしょう!?

 
8時頃起床。ロビーにあるカフェで朝バイキング。けしてメニューが豊富というわけないけど、設備も小奇麗で味もまずまず。フライドライス(チャーハンのこと)やフルーツを数種皿に盛り、隅のほうの席を確保。わりと日本人の割合が高いようでした。40〜50%くらいはいるように思えました。
 
 食事後早速シンガポールの街に!ホテルを1歩出ると何気に
カレーの匂いがしてきます。さすがリトル・インディア地区です。まず最寄のブギス(BUGIS)駅まで徒歩で移動しつつ、ホテル近隣のお店を見て回ります。さすがにまだ9時過ぎということもあり、閉まっているお店が多かったです。また、やはりインド系のお店も多く今まで見て歩いたシンガポールと印象が違いました。ホテルからまずジャラン・ベサール通りまで歩き、後はロコールセンター近辺まで道なりに進んで行きます。ガイドブックなどでは15分くらいと書いてありますが実際には20分ほどかかりました。もちろん歩いているだけで汗が噴出して来ますA^_^;)
 
 ブギス駅に到着しての第一印象。「へ〜、MRTの
車両到着時間何分前か表示されるようになったんだ〜」。これ、非常に便利だと思いました。で、まずはブオナヴィスタ(Buona Vista)駅に向かいます。ここでMOE:Ministry of Education(教育省・・・日本の文部科学省ですね)で教育関係の統計資料などを数冊入手。数年来捜し求めていた資料なので非常に満足♪

これが欲しかった♪

 次はまた乗換えをしてオーチャード(Orchard)駅まで移動です。一応Popularで教科書があるのを確認しようと思ったのですが、時刻は10:55。オープン5分前(笑)。なのでラッキープラザに移動してシンドルに両替をして時間をつぶしました。オープン同時の入店でしたが教育熱心なママ達が問題集や参考書などを手にとっており、教育大国シンガポールらしさを改めて実感しました。教科書売り場にお目当ての教科書があるのを確認してから、オーチャードのはずれにあるセレクトブックスに移動します。

 ここは昨年行きそびれたところで、今回の
“目玉”の1つでした。事前に購入したい文献を検索して印刷も済ませていたため、それを見せて非常に明るく人懐っこい若い女性店員と探しました。欲しかった3冊のうち在庫があったのは1番欲しかった国勢調査の統計資料です。これが手に入ったのでまあ良しとしようと思ったのですが、前述の親切な店員がお店の検索システムで他の本についても調べてくれると言っています(もちろん英語)。検索中、意外と時間がかかったのですが、その間も「このシステムは時間がかかって不便なのよ〜(笑)」みたいなことを話しかけてくれるのですが、それに返す英語が中々出てこないんです。日本語で考えてそれから英訳する・・・という悪しき日本人の典型でした。いつも数日滞在すると少しずつ改善されるのですがね(苦笑)。結果的には店舗内には無いのですが問屋?にはあるようなので、入庫し次第日本へ発送してくれると言ってくれました。非常に丁寧な応対で気を良くした私は予定外の本も購入したりしてこのお店をあとにしました。

このような本を買いました


 で、暑い暑い炎天下のオーチャード(それも正午。
赤道直下なので太陽は真上にあります)を歩いてPopularに戻ります。ここで前述のように教科書を購入するのですが、やはりそろわない学年があったりして、4種類の教科書のうちどれ一つシリーズセットで購入できたものはありません。しかも上下巻にわかれているので余計に揃えるのに苦労します。もっとも、始めから諦めていたことなのでそのままMRTに乗って島の北をぐるりと回りブキバトク(Bukit Batok)駅まで移動です。昨年も乗りましたが、この路線は郊外の地上を走るため風景も楽しめ、また車内では子供連れのお母さん、お年寄り達など、シンガポールアンの動作や会話などから彼らの“日常”を感じることが出来るお気に入りの路線です。

 ブキバトク到着後、これまた毎年行く駅前のショッピングセンターに入りそこのPopular書店を覗いて見ます。しかし、一部は補充できたもののそれでもまだ完全にはそろいません。もちろん、まだそんなにショックもなくそこのフードコートで
ホッケンミーというメジャーなローカルフードを堪能しました。

 食後すぐにMRTでジュロンイースト(Jurong East)駅に。この駅については
ここも参照してください。で、この駅の一階にもPopularがあるのですが、なんとここの教科書売り場では1種類を除いてすべてのシリーズが完成!しました。で、そろわなかったシリーズについて、その理由を教科書売り場の店員に聞くと、“No Stock!”というのです。さらにその理由を聞くと“Sold out!”。つまり売りきれ、と。じゃ〜、ほかのPopularも探して見ようと思ったのですが、さすがに肩掛けカバン、両手に本が沢山になったので一度ホテルに戻ることにしました。

 ブギスまで車内は午後ということもあり割と閑散としていました。中国系の若い母親と3才くらいの男の子が乗っていたのですが、その子はつり革で懸垂をしたりして鉄棒のように遊んでいます。もちろん母親も近くについていたのですが、
一気に子供がジャンプしたんです。あ!と焦った母親。で、次の瞬間、なんと子供は母親の胸元につかまりました。もちろん、胸元はビヨ〜ンと伸び、今度は母親が別の意味でキャ〜!ですって。胸チラを目の前で見てしまった私。非常に気まずい思いでした(-_-;)
 
 そうこうしているうちにブギスに到着。さすがに荷物が重いのでタクシーを拾いホテルまで戻りました。

 ホテルでシャワーを浴びたり、着替えをしたりして一服。5時頃でしたので少しベッドで横になろうかと思い、一度はパジャマに着替えたのですが、シンガポールに来てまでお昼寝なら大枚を払ったのももったいない!と思いなおし再びブギスまで歩いてきました。せっかく汗を流したのに
数分で元の状態に逆戻りです。

 ふと通りかかったお店を覗くと、とてもかわいい女性店員が店番をしていました。中に吸い込まれそうになったけど(爆)、よくよく見るとそのお店は水道の
蛇口の専門店(笑)。店中、所狭しと並べられた蛇口とシャワーヘッド(゚o゚)←さすがの私もシンガポールまで来て蛇口は買いませんでした(^_^;)

 気を取りなおして?MRTに乗りこみ向かったのは終点のブーンレイ(Boon Lay)駅。ここにあるショッピングセンターも毎年のように行っていますし、もちろんPopularもテナントとして入っています。晩御飯を食べつつ、本も買いつつ・・・という計画でしたが、
根本的な大きな失敗をしてしまいました。その時時間は18時過ぎ。そう帰宅ラッシュです。疲れているのに満員の車両に乗り、しかも終点までの長い道のりを立ったまま移動する事になりました。ジュロンイーストまではさっき来ているのに・・・という自分への腹立たしさがピークになった頃やっと終点のブーンレイ到着。

 ここで始めて見る意外な光景を目にしました。駅から歩いていると山のように男性が群がっているんです。私もその中にむりくりもぐりこむと、若い女の子がVCDを売っています。しかもそれはシンガポール国内では禁止の
猥褻系のものばかり。ヌード映像、画像は一切禁止のシンガポールです。ゲリラ的に売り出したのだろうけど駅前という場所の凄さ?に驚きでした。安いのか高いのかまでは確認しなかったけど、男達の真剣な眼差しが印象的でした。ある意味、飢えているのだと思います。

 ここのPopularでも目的の教科書はありませんでした。また、フードコートもすっかり改装されデザート系のお店が増えた様子です。しかも今度は晩御飯時で大変込み合っていました。なので食事も断念して、結構疲れていたのでそのままMRTで
ブギスまで逆戻りです(苦笑)。ブギスでは偶然通りかかったホーカー(屋台)で麺料理を食べる事にしました。仕事帰りと思しき男性陣がビール片手に1日の疲れを癒している姿が目に付きました。
 
 この後、夜食などを購入しようとそれなりに大きなスーパーに入りました。お菓子やドリンクなどを購入したのですが、私が選んだのはいつもシンガポールで飲む“
100plus”というスポーツドリンクと、“微炭酸”と書かれたサイダーのようなもの。部屋に戻ったあと再び入浴し、それらを飲んでみるとまたしても悲劇が(爆)
 サイダーだと思って買ったのは
本当の微炭酸水(^_^;) 味がまったくありませんでした(苦笑)。まさか?と思い半分近く飲んだけど、やはり味はしません(笑)・・・二酸化炭素が溶けているだけじゃん・・・と妙に空しく思えました。もちろん、半分飲んで捨てました←半分飲むまで気がつかない大馬鹿です(笑)

 気がつけばすでに21時近くなっており、買って来た本をぱらぱらめくったり、ローカルのTV放送を見ながら身体を休ませ、いつもより早く眠ることにしました。


始めて見る水を吐き出すマーライオン〜またしてもスコールが・・・
 
 今日も昨日と同様徒歩でブギス駅まで。で、向かったのは一つ先のシティーホール(City Hall)駅。目的?それはもちろん
マーライオンを見るため(笑)
 始めてマーライオンを見たのは3回目にシンガポールに行った時でした。まあ、それくらい「どうでもいい」と思っているマーライオンですが、さすがに
場所も移動した、口から水を吐き出すようになった、そういうこととなれば行かないわけにはいきません(笑)。今年の春に引越しをすませていましたが正式な公開は9月15日でした。そう公開直後なんですよ。

曇り空で嫌な感じ(-_-メ)・・・デジタル処理で少しは明るくなりましたσ(^◇^;)

 でも、だからといって近くまで行くといかにも観光客丸だしだし、マーライオンそのものはもう何度も見ているので改めて見るまでも無く、あえて遠くからパチリと1枚。はい、これにて終了(^_-)
 シェントンウェーの高層ビル群(最大で
280メートル←これ以上は政府が禁止しています)と、高さ8メートルほどのマーライオン。そのコントラストを皆さんも存分にお楽しみください(笑)

 この後は昨日も行ったオーチャードのPopularです。4種類の教科書のうち3種類は全学年そろいました。あと1つのシリーズの3年生用だけがどこに行っても無いのです。さすがに今日で帰国ということもあり、改めて教科書売り場の担当者に尋ねると・・・"
Never published!"と一言。主語&助動詞など全部省略したなんとも典型的なわかりやすいシンガポール英語・・・なんていうのはどうでもいい・・・(苦笑)・・・で、まだ出版されていないのなら売っているわけがない・・・ということは、"Sold Out!"と言った昨日の店員は(-_-メ) ちゃんと確認してから返答しなさい!!!!!・・・怒りがおさまりませんでした(-_-;)
 今日の店員はとても親切に、3年生用はこれから出版されることなどを(もちろん英語で)説明してくれていますが、ムカっ!としていた私の頭ではほとんど理解していませんでした(-_-メ)

 その後は例年と同じようにニーアンシティー(高島屋)内の
紀伊国屋で、シンガポール関係以外にも言語学の本などを含めてのんびり品定め。北海道にはこれほど洋書がそろった書店はありませんからね。また、これまた例年と同じくラッキープラザでシルク製品などのお土産を買いました。もちろん“チョーさんのお店”にも行きましたよ♪
 昼食もすませ一度ホテルに戻ります。で、カードキーを差込みロックを解除しようと思っても・・・
開かない(゚o゚)・・・もう一度やっても開かない(-_-;)・・・・何度やっても開かない(-_-メ)

 偶然、廊下にベッドメーキングのお姉さんがいたので「
イクスキュ〜ズミ〜!」とお願いしてマスターキーで開いてもらいました。たぶん、そのとき既に15:00時過ぎで正規のチェックアウト時間過ぎだったためと思います。今回のツアーではレイトチェックアウトがサービスで、18:00まで使用できることになっていたのですがうまく調整されていなかったものと思います。実際、部屋の中はとても綺麗に片付けられた後でした。「シャワーを使ったらこのまま清掃無しで次の人が泊まるのかも・・・」とも思いましたが、私が悪い訳でもないので普通に使用しました(笑)・・・その後どうなったかは私は知る由もありません(^_-)
 荷物の整理も終わり、いざチェックアウトしようと思うと、
!! 重い!!んです。スーツケースが。またしても本を買いすぎた予感(^_^;)・・・20キロ越えは確実の予感・・・やばっ!
 フロントでチェックアウトし、荷物をベルボーイのお兄さんに預け、夕食を食べるために再びオーチャードにいきました。一応サービスになっているお迎えのバスの
集合時間は19:15。まだ2時間もあります←本当は自力で空港に向かいたいんだけどね・・・どうせDFSに連れて行かれることになるし(-_-メ)

 
MRTで移動することにしたのですが、この頃にはもう右足が痛くて痛くて引きずりながら歩いていました。それでもタクシーに乗るよりもシンガポールを肌で感じたく、ブギス駅まで歩く途中で泥棒市場に寄ってみました。その名の通りどこかで失敬した(らしい)ものを売っている場所です。一見、よくあるフリーマーケットのように見えますが実際はかなり古い、しかも怪しいものがずら〜っと並んでいます。例えば携帯電話の充電器(゚o゚)。例えば扇風機の羽(゚o゚)。例えばPC用のデーターレコーダー(20年くらい前のもの)・・・。もちろん何も買いませんでした。

 オーチャード到着後はラッキープラザの地下フードコートで夕食。追加のお土産を買ったりして18:30に外に出て見るとなんと大雨。まあ
スコールって奴です。最悪、歩いてホテルに戻ってもいいように余裕をもった行動を取っていたのですが、折り畳み傘で対応できるような雨量ではないし、足の痛みも極限に達していました。で、1番タクシーを拾いやすいと思われる高島屋のタクシー乗り場に行ってみると・・・およそ80人ほどの行列です(T_T)。でも、1分に1台の割合でどんどんタクシーが来るので迷わずに並びました。数人で一台に乗る人も居るので、20分も待てば乗れるだろうという安易な発想でしたが、実際に私がタクシーに乗ったのは19:00過ぎ。いや〜かなり焦りましたよ(^_^;)←いや、本当はめちゃくちゃ焦っていました(苦笑)

 ホテルに到着したのは19:10・・・ぎりぎりセーフ♪(笑)。すでにお迎えのバスが来ていました。もちろん集合時間5分前ですが「
HIROさ〜ん!待ってました〜!」と大きな声でガイドが話しかけてきます。なんだか遅刻したみたいで気分が悪かったです。私はベルボーイに頼まず自分でバスに荷物を積んだのですが、同じホテルから乗った若い女の子二人組は当然の如くベルボーイに運んでもらっています。しかし、サンキューの言葉だけでチップをあげていません。どうするのかな〜?と思いチラチラ様子をうかがっていると、そのベルボーイはガイドさんにチップを強く要求していました。ガイドさんもしぶしぶS$1と思われるコインを渡していましたが、彼女達の行動をみて日本の恥だな〜と思ってしまいました。文化の差とはいえ、今自分が居るのは日本ではないのだからその国の習慣に合わせる努力をし、それに細心の注意を払うべきだと私は思います。


帰路の出来事〜うわっ!、またしても日本人のイメージが・・・(-_-メ)

 
お迎えのバスが向かったのはANAホテル・・・オーチャードじゃん。あんなにはらはらドキドキしながらタクシーも待っていたというのに(溜息)。しかも、バスで向かった時には雨も弱くなりタクシーを待つ人もかなり減っています(苦笑)
 まあ、その後はDFSに強制的に連れられて行ったけど別に買うものもありません。また、空港ではガイドさんがまとめてチェックインをしてくれるとのことですが、それくらい自分でやりたいし、第一日本人の団体とアリの隊列のように行動したくはないしね。バスを降りてからは一人でさっさとチェックインや出国手続きを済ませ、館内放送があまり聞こえてこない
Quiet Areaで休憩することにしました。ベッドのようにリクライニングした椅子、照明もぐっとおとされたその場所はとても静かで休憩にもってこいの場所です←裏を返せば、寝坊して乗り遅れるという危険もありますが(笑)

 そこで休んでいると、うわっ!と思う光景に出くわしてしまいました・・・。 

 私が休みだし5分ほどした時、50代くらいの女性が空席だった私の隣の席を妙にチェックしにきました。落しものor忘れ物??、そう思っていると女性はまたすぐに立ち去りました。その数分後、同じ女性が70歳くらいの男性を連れてやってきました。座ったのは男性のほうです・・・と思った次の瞬間!男性の上に女性が覆い被さり、ブチュ〜!!!と始まりました・・・さっきは二人乗りできる!?かどうかチェックしていたのね(苦笑)。その後30分以上彼らのあつい抱擁が続くのですが、静かにやってくれればいいのに声がデカイのなんのって(-_-メ)・・・しかも日本人。夫婦なのか、どういう関係なのか知らないけど、場所をわきまえて欲しいものです。私は彼らのあまりのうるささに我慢できなくなり立ち去ることにしました。

 帰りの機内は行きよりは空いていたけどそれでもエコノミーは90%ほどの搭乗率でした。機内で面白かったことと言うと、最初のドリンクサービスでスプライトを頼んだのですが、なんとテーブルの上に置かれたのはトマトジュース(゚o゚) どうしてこうも希望のドリンクにありつけないのでしょうか!?これはたんに偶然の連続なのでしょうか!?(-_-;)

 成田で。税関も珍しくスムーズに通りすぎることでき、国内線のチェックインカウンターも外国人で込み合っていましたが、スーパーシート専用のカウンターのお姉さんがなぜか最後尾にいた私を呼びとめてそこでチェックインを済ませてくださいました。ラッキー♪ あ、そうそう。スーツケースの重量はなんと2●キロもありましたが見てみぬふり!?をしてもらえました
←自主規制中(笑&謎)
 
 3時間ほどの待ち時間はちょうど過ごしやすい気温だった展望デッキでぼ〜っとして過ごしました。でもやはりトラブルが(笑)。帰国後にどうしても
梅干が食べたくなり、売店で梅のおにぎりを買っていたのですが、いざそれを食べてみるとなぜかカツオに変わってる・・・(-_-;)・・・いつのまに・・・しかも2つ買った両方ともがカツオだし・・・。

 帰りのフェアリンク機は例の如く満席。しかも滑走路が混んでいる為20分ほど誘導路で待機していたのですが、その時に機長の
機内放送がありました。それがとても面白いものだったので紹介しますね。

・・・本日は、大きな会社の大きな飛行機があるにもかかわらず、小さな会社の小さな飛行機をお選びくださいましてありがとうございました。当機は管制から、この場所(←誘導路)で20分ほどの待機をするように指示されております。しかし離陸後は1分でも、2分でも早く到着できるように頑張ってみます!

 こんなの始めて聞きました(笑)。離陸ラッシュで込み合っているのに加え、滑走路の点検にため
一時暫定滑走路が閉鎖されていたのが遅れの原因でした。計器飛行をするのですから“頑張る”ことなんて出来ないのですが、乗客の多くはとても喜んでいました。離陸後は何度も旋回しながらの上昇でした。富士山が遠くに見えるな〜と思ったのもつかの間、いつのかにかウトウトしておりました。

 こうして私の6回目のシンガポール旅行も無事終了。さすがに滞在中ですら「海外にいるんだ〜!」という喜びや感激も全く無くなってしまったけど、それでもまた機会があれば行きたい、そう思わせる何かがあるのも事実です。

            おしまい♪

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