シンガポール旅行記2004秋

2004.10.8〜2004.10.11


はじめに 1日目 2日目 3日目 4日目


 3日目。予定は毎年恒例の書店めぐり。そんなに急ぐ必要もなくのんびり着替えや食事をすませました。こんな風に海外でのんびり過ごすのが、私にとっての一番の幸せであり、そして息抜きです(#^.^#)。ホテルの食事メニューは昨日とほぼ同じ。でも、時間的な余裕があるためのんびりと食事を取ることが出来ました。
 いつでもチェックアウトできるように、荷物の整理を済ませた後はMRTに乗り繁華街、オーチャードに向かいます。途中、MRTの駅で、おそらくシンガポール人ではない外国人労働者と思われるインド系の男性に話しかけられました。「Ten dollers can?」と。一瞬何のことかな?と思ったけど、券売機で10ドル札が使えるのかどうか知りたかったようです。もちろんYes!と答えのですが、通じていない様子。と、言うわけでシンガポール英語らしく、Can、can!と言ってみると、ニコッと微笑んだ彼(笑)。こんな英語でも十分に会話が成立しました。片言でもいいからどんどんと英語を使って、コミュニケーションを図ろう!これが今の日本の英語教育の流れですが、実際にこれで充分ということが今回も実証されました。

 なぜか結構気に入っているこの写真(笑)

 オーチャード到着後はいつものようにポピュラー書店や紀伊国屋書店の言語学、教育学関係の売り場を見てまわります。面白そうな本を見つけては数ページ立ち読み。いつもは数冊の本を購入するのですが、今回は興味をそそられるような本に出合えず一冊も購入しませんでした。次に覗いてみたCDショップでも同じ。いくつも手にとってはみたけど購入には至らず。まあ、今回は事前の下調べが全く出来ていなかったので、完全に場当たり的なお店めぐり。何も買わなかったのはそれが大きな原因なんですがね(^_^;)

 オーチャードに行ったらいつも立ち寄るのがラッキープラザ。安価なもの、怪しいものがたくさん売っているローカルのショッピングプラザです・・・実際には、ほとんどが10畳ほどと思われる狭いスペースに商品を陳列したテナントの集まりですが。ここを訪れた一番の目的はお土産の購入。いつも購入するお店が4店あるんです。一つは超有名なチョーさんのお店ですがね(笑)。ここに来たもう一つの理由が、日曜日だと言うこと。シンガポールには、多くの外国人労働者がいます。男性の場合は建設現場などの、いわゆる3Kの仕事に従事する人が多いのですが、女性の場合は、メイドさんとして一般家庭で家事の仕事をすることが多いのです。メイドさんがいるのは、日本人などの駐在員家庭だけではなく、シンガポール人の家庭でも珍しい事ではありません。これには「共働き世帯が多いシンガポール」という背景があるのですが、これについてはいずれ別の形で取り上げたいと思います。実は、日曜日はそのメイドさんたちのお休みの日なのです。そのため、安価な製品を取り扱っているお店が多いこのラッキープラザには、多くのメイドさんたちが集まり、まるで「ここはフィリピン?あるいはインドネシア?」と思ってしまうほど異国情緒!?が漂っています。
 
 彼女達が何を買い求めているかをウォッチングしたいな、そう思って各フロアをくまなく歩いてみると、興味本位で見ている自分が恥ずかしくなってしまいました。最初に目に付いたのは、日本のバーゲンセールのようにワゴンに山積みされた衣料品を買い求める女性達の姿でした。「やはり若い女性がおおいからな〜」と思った私です←しかし、この考えは後で訂正する事になります。

 次に目に付いたのが公衆電話に並ぶ姿です。みな嬉しそうな顔をして受話器を握っています。おそらく故郷に住む家族や友人達と会話しているのでしょうね。ここまでは自分でも予想がついた光景なのですが、次に目にしたのが、銀行の窓口に列を成す彼女達の姿です。買い物のために給料を引き出している?いいえ、おそらく、故郷の両親への送金のためでしょう。彼女達の表情は真剣そのものでしたもの。
 銀行の近くには、大きな大きな袋や、段ボール箱が並ぶお店がありました。何かな?と思い様子をうかがっていると、やはりメイドさん達のためのお店でした。何のお店だと思います?そうなんです。
国際便を取り扱う宅配便業者だったんです。メイドさん達はラッキープラザ等で購入した商品を故郷に送っていたんですね。なるほど。缶詰やお菓子、乾物などを扱うお店が多かったのは、彼女達のためだったんですね。前述の安価な衣料品もそうだったんです。店員と一緒になり、ぎゅうぎゅう詰めになるまで荷物を詰め込んでいるメイドさんたちの姿を見て、思わず目頭が熱くなってしまった私でした。裕福になり、そして便利になった日本ではまず見られない光景ですし、シンガポール国内でも限られた曜日、場所でしか見る事が無い光景だと思います。とても良い社会勉強になりました。まだまだシンガポールのことで知らないことが多いのですね。

 オーチャードで午前中を過ごした後はホテルへ戻り荷物の整理&チェックアウトです。しかし、空港へ向かうための集合時間は18:00。まだまだ時間があります。そのため、夕方まで再びブラブラとチャイナタウンなどを散策して時間を過ごしました。いや〜とにかく暑くてほとんど
脱水症状になっていました。慌てて水分を補給したけどフラフラでした(^_^;)

ホテル前にとまっていた花嫁用?のベンツ

 お迎えのバスは予定通りの時間に来たのですが、まっすぐチャンギ空港には行ってくれません。安宿にとまったこともあり、一番先に迎えに来たようで、その後は幾つもの高級ホテルを回る事に(笑)。最後のホテルを出発する頃にはバスがほぼ満席となっていました。もちろんツアー旅行です。まだまだ空港へは連れて行ってくれません(涙)。次はお約束の免税店(DFS)でのショッピングです。しかもその場所に2時間もいなかればなりません(T_T)。まあ、私は早々とお店を抜け出し、近くにあった伊勢丹デパートで食事をしたりして時間をつぶしたのですがね。しかも、食べたのが日本料理。それもトンカツ定食。普段は肉料理をほとんど食べないくせに(笑)。日本料理の専門店の前を通ると、急にトンカツが食べたくなったのでした。シンガポール大好きとはいえ、やはり私も日本人なんですねA^_^;)

 ようやくチャンギに着いた頃にはもうへとへとでした。団体で一緒に歩くのが苦痛で、現地ガイドさんにことわり、自分でチェックインを済ませ早場と出国。出国後は買い物などせずに、クワイエットエリアでふんぞり返って休憩しました。

 搭乗後については4日目に掲載しますね。


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