中国北京旅行記 2004年
2004.1.52004.1.8


はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目


2日目〜スケールの大きさにびっくり!
 ただでも寝つきが悪く不眠症気味の私です。枕が替わったため全然寝付けません。しかも空気はめちゃくちゃ乾燥しております。喉が渇いた!と思って目が覚めたのは3:00!。そのまま眠れませんでした(;一_一)。もっとも布団でごろごろしていたので疲れは取れたのですがね。
 一階のレストランの食事。アメリカンスタイルの朝バイキングです。中華もあるけど洋食がメインですね。味はまずまず。何度もコーヒーや紅茶を注ぎ足しに来てくれたり、皿が空いたらすぐ下げてくれたりと、サービス満点。
 その後着替えをして、いや過剰なほど“
着足して”(笑)、一階のロビーに下りました。すぐにガイドさんと会うことが出来ました。昨日とは別の方です。日本語がとても堪能な若い女性のガイドさんで、結局最終日の空港見送りまでこのガイドさんと運転手さんになりました。3日間本当にお世話になりましたm(__)m

 我々3人のほかに、同じホテルから一緒になったのは千葉からの中年のご夫婦。まだまだ
朝もやに包まれたホテルを出発して(朝8:00)向かったのは天安門広場です。そう世界最大の広場で、最大で50万人もの人を収容できる広さを誇ります。面積は40万平方メートル。毛沢東の絵が飾られた天安門が見えているのでが、やはり広大です。歩いているわりにはなかなか近づきません(笑)。写真集みたいなものを売りに来る人が多かったのと、それとなぜか凧揚げをしている人が多かったのがちょっとした発見です。この広場で忘れられないのが、1989年に起きた天安門事件。その舞台となったが人民英雄記念碑で、抗議運動のシンボルとなった場所なのでした。

事件の舞台となった人民英雄記念碑

 この記念碑を見て、ニュースで見た事件を身近に感じ、「ああ、自分は中国に居るんだ〜!」という気持ちにやっとなったのでした。アジアばかり旅しているせいか、旅行していても海外に居るという実感がどんどん乏しくなっている最近なんです。もっとも、こういう事件や、教科書に書かれていた記述などを目の当たりにすると、今回のように「“あの場所”が、ここなんだ!」という気持ちになっていくんです。

いよいよ天安門に向かいます。近いようで結構遠いんです。それだけ大きいのですが。

 広場にいる人のほとんどが観光客。確かに平日の朝早くに、天安門前をわざわざ歩く地元民はいないですよね(笑)。近いようで、実はかなり遠く離れている天安門。広場からは一度アンダーパスに降りて渡りました。地下鉄の駅にもなっているようです。地下で多少でも温かいためか、物売りの人が本当に多かったのが印象的でした。

  巨大な毛沢東の肖像画

 再び地上に出ると、巨大な毛沢東の肖像画が待っていました。写真だと思っていたのは、実は絵だったんです。話によると2枚同じものがあって、修正しつつ交互に飾るらしいです。なるほどね〜。

天安門の上から見た広場。人と車、そして自転車が多いですよね。
朝早いため、空の色はこんな感じでちょっぴり幻想的でした。

 その後、天安門に入ることになるのですが、カバンを持ち込むことが出来ません。しかも、入り口で空港のように金属探知機でボディーチェックされます。たしかに、この大切な場所に危険物を持ち込まれるのを防止するにはこれが一番有効な手段なんでしょうね。
 天安門にのぼると、上の写真のような壮大な光景が広がっています。人、車、自転車の多さもさることながら、広場の広大さを見ると、やはり「中国は規模が違うよなぁ〜!」と思わずにいられません。

 天安門を降りる頃には、「もうずいぶん歩いたよな〜」という気にさえなった私です。日頃の通勤距離が100メートルほどのため(笑)、既に数週間分の距離を歩いています。はい、ただの運動不足です(^_^;)。と、思いながら下におりると、なんとガイドさんが我々全員分のカバンを肩から提げて待っているではないですか。まるで
罰ゲームのような姿に可愛そうになってしまいました。あの寒さの中じっと待っているのですから、本当大変な仕事だと思います。
 天安門の次はいよいよ故宮博物院に入場です。ここはもともとは
紫禁城と呼ばれ、15年の歳月と延べ20万人の労働力を費やし建設され、1420年に完成したものです。その後、ラストエンペラーとして知られる最後の皇帝溥儀(ふぎ)まで、明・清代の皇帝24人の居城とし宮廷が置かれたところなのです。城内には700余りの建物があり、なんと約9000の部屋があると言われていますが、数える人、数える時代によって、なぜか部屋の数が変わるようです(笑)。もちろん、皇帝以外の男子禁制で、宦官と呼ばれる去勢された召使が10万人!も住んでいたらしいです。

     いよいよ入城です!

 故宮と言うと、上述のようにラストエンペラーの世界をイメージしてしまう私ですが、やはりガイドさんの話にもラストエンペラーがよく引き合いに出されていました。

絵葉書のような写真ですが、もちろん私が撮りました(^_^;)

 まず最初に午門という門から入場し・・・と詳しく解説されたのですが、日本に帰国した今となってはほとんど何も覚えていません。門を入ると宮殿。さらに門があり、また宮殿・・・と、次から次に立派な建造物が現れるのですから(;一_一)。もちろん、ガイドさんに解説して頂いている時は、「へぇ〜そうなんだ〜」とうなずいていたのですがね。

1、2、3・・・ね!7つあるでしょ??

 今でも覚えているのは上の写真。故宮内の建造物の屋根に注目すると、必ず屋根飾りが乗せられているのでが、その数は決まって奇数なのです。上の写真では7つになります。一番前と一番後ろは数えないのでご注意を!で、この数によって、その建物の重要度がわかるのだそうです。中に「1つだけ!」という建造物があったのですが、それはただの「塀」でした(笑)

 皇帝の椅子。とにかく豪華ですね。

 と、まあ、その規模の大きさに驚き、また調度品や装飾の美しさに見とれた故宮ですが、やはり皇帝の絶対的権力とその裕福さを思い知ったというのが一番の感想ですね。

  皇帝が自転車練習をした場所。

 天安門、故宮と結構な距離を歩き、足が疲れた〜というところで昼食になります。まあ、パックツアーなので昼食前にお茶の専門店に“連れて行ってもらいました”(笑)。その後は北京ヒルトンホテル(北京希爾頓酒店)で飲茶でした。飲茶は基本的に北京の料理ではないのですが、そんなことはこの際どうでもよく、円卓に座り、次から次に出てくる美しく、また可愛らしい料理に数々に満足、満足。デザートのタピオカがちょっと口に合わなかったくらいで、後は全て美味しかったですよ〜あ、でもチキンは一口も食べていません。チキンだけはどうしも食べられないのです。

 昼食後は、高速道路を通り一路
万里の長城へ!!。午前中に歩き回ったのと、昼食でお腹がいっぱいのせいか、ツアー参加者5人のうち車内で起きていたのは私だけ。北京郊外の風景を見たり、ガイドさんと話をしたりしながら1時間ほど過ごしました。市内中心部に居ると、坂が全く無く延々と平野が続いているように思える北京ですが、郊外に行くにつれ、次第に険しい山々が見えてきます。そうです。この山に目指す万里の長城があるのです。我々が向かったのは、数ある万里の長城のなかでも、一番有名な八達嶺長城とよばれる明大に作られたものです。場所的には、北京市内から約75キロにあり、西北郊の延慶県に属しています。

 高速道が坂道になってくる頃には、長城が大きく見えてくるのですが、しかしそれは目指す八達嶺長城ではないとのこと。でも、万里の長城の一部には違いありません。「これが長年訪れたいと思っていた万里の長城か〜!!!」と嬉しさを隠し切れないほどの感動を覚えました。宇宙からも見える唯一の建造物である長城が私の目の前に現れたのですからね!

 車を降りてから、長城の登り口までは10分ほどの距離かな?結構な上り坂です。道端に
営業していないお土産店がありましたが、やはり冬季はオフシーズンでお客が少ないからとのこと。

登り口にて。八達嶺の石碑と長城。

 実際に長城について思ったのが「観光客が多い〜!」ということです。それも日本人の多さに驚きです。そして、風の冷たいこと、冷たいこと。さすがに1月の北京は寒いです。我慢できずにカバンの中から毛糸の手袋を出してしまいました(笑)。なんて寒がっていたのは最初だけ。実際に長城を歩くと、坂が急で急で知らず知らずにうちにどんどんと汗が出てきます。そして寒さのあまり鼻水も止まりません。風が強く空気が乾燥しているので涙も止まりません(笑)。もう散々な姿になりながら、急な坂、そして急な階段を登りました。

   坂の途中で。とにかく急です。

 でも、坂の上まで来るとそんな苦労もどこかに消えてしまいます。下の写真を見てください!

どこまでもどこまでも続く長城。こんな険しい山に作った先人の努力に敬服

 我々が登ったのは、入り口から4つ目の城楼まで。ここまで登ると上のような絶景が待っています。もちろんさらに進むことも出来ますが、どこまで行っても、おそらく同じような風景の連続だと思います。あ、そうそう。かなり苦労して登った我々ですが、こんな山の上にも、お土産を売っている人が沢山居ました。ラクダと一緒に記念写真を撮ることもできるようです。
 筆舌に尽くしがたい、上のような綺麗な景色に見とれていると、一気に身体が冷えてきます。絶対的な寒さのため、風の強さのためもあるのですが、ここまで登るのに汗だくになったため、その汗が身体を冷やしてしまいます。今度は今来た道を降りるのですが、予想していたように、下りのほうが辛いです(笑)。まあ、登りで疲れたということも多分にありますが、手すりにつかまっていないと一気に転げ落ちそうです。で、その手すりがまた低すぎて
変な姿勢を強いられてしまいます。はい、腰痛激化(汗)。でも、こんな急坂を毎日登っているお土産屋さん。ラクダも毎日登っているのかな??

 なんとか入り口まで下りて、ガイドさんの待っている「
お土産屋さん」に(笑)。パックツアーの宿命ですが(この日は、既にお茶屋さんに行っています)、ここではお土産品、そしてヒスイ製品を勧められました。あまりに反応が無いためか、最後には「中国の合弁メーカーが作った1万円のロレ○クスの時計もあるよ!」とまで言っていました。やはりアジアですよね(笑)

 帰りも来た道を戻ります。北京市内に着いたときには大分暗くなっていました。時間にして17:00ほど。そのまま夕食になるのかな?と思っていたのですが、やはりお土産店に(笑)。今度はヒスイの専門店です。店員があまりに熱心に勧めてくるため、買ううつもりが全く無い我々は早々に店を出て外で時間になるのを待っていました。一応コメントすると、店の奥に
妙に安いブランドバッグが売っていたようです(爆&謎)

 その後、いよいよお待ちかね!?の北京ダックの夕食になるのですが、向かったのは
全聚徳というお店で、ダック(アヒル)の丸焼きを最初に始めた店と言われ、北京ダックの代名詞になっているほど有名な店なんです。店の入り口には元首相の海部さんが来店したときの写真が飾られていました。

 と、肉好きの人には最高のお店なのですが、実は私は肉があまり好きではありません。特に、
鶏肉は死んでも食べたくない〜!!!というほど苦手なんです(←ちなみに、昔、日本野鳥の会会員でした・・・実話)。お店に一歩踏み込むと、強烈な臭いが立ち込めてきます。肉好きの人なら食欲を誘う最高の香りなのかもしれませんが、私にとっては異臭でしかありません(笑)

 テーブルの横で切ってくれるんです


 その後、前菜からデザートまで色々と出てきたけど、ほとんどがダック(涙)。スープくらいなら飲めると思ったけど、なんとアヒルの骨を煮込んで出汁をとったというなんともありがたいスープで、No, thank you!!でした。
 結局最後まで一口も食べなかった私ですが、一応、全聚徳でダックを食べた証明書をいただきました(^_^;)・・・加えて、フロアマネージャーと思われる女性が
コメントシートを持ってきたんです。まあ、確かに全然食べていなかったので「貴重なご意見」を聞きたいと思ったのでしょうね(笑)

 とっても美味しかった夕食(←野菜くらいしか食べてないけど)で、本日の観光は全ておしまい。いや〜疲れました。歩いた距離もそうだけど、やはり気温と空気の乾燥も疲れを助長しています。最後に、朝早くに歩いた天安門広場の前を通ってホテルに戻りました。ライトアップされた天安門はとても綺麗でしたよ!

 当然、実物はもっと綺麗です(笑)

はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目


TOPページに戻る