パリ・ロンドン旅行記 2006年
2006.1.2〜2006.1.8

はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目    5日目   6日目  7日目


6日目〜映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影地へ

<ただいま、再プランニング中・・・(^_^;)>
 昨夜は仮眠を取るつもりでベッドに入ったのが、結局そのまま24:00まで寝てしまいました。それから出かけるような場所もなく、結局 、ノッティングヒル界隈に行く以外あまり考えていなかったこの日の予定を再考することにしました←何が悲しくて、海外に来てまでこんな時間から起きているのやら(^_^;)。皮肉なことに、この段階になって初めて「地球の歩き方」をじっくり読みました(笑)。もちろん、地図や地下鉄などの乗り方のページ、各観光場所への移動方法などはじっくり見ていたけど、それ以外のところはほとんど見ていなかったんです。あまり解説を読みすぎると、先入観をもって観光しそうで、それでチラ読みだけにしているんです、いつも。
 1ページ目から最後まで通読して結果的に私が考えたこの日のコース。まず、地下鉄などを乗り継ぎ、東経、西経0度のグリニッジ標準時で有名なグリニッジ天文台まで行く。そして本来の予定通り、映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影地に足を運んでみる。後は時間がある限り、いくつかの博物館を巡ってくる。このような予定にしたの2つの発見?があったから。1つめ。平日は9:30からしか使用できない、格安のオフピーク料金のトラベルカード(バス、地下鉄 の乗り放題券のことです)が、週末は時間に関係なく利用できることがわかったから。なので行動開始時間を早められることがわかった。2つめ。テムズ川を下って船で1時間かけて行くことになると思っていたグリニッジの町が、実は、今ではDocklands Light RailwayというLRTでいけることがわかったから。しかも、市内から15分ほどいうこともわかった←普通は旅行前に調べておくのですが、ね(^_^;)

 ここまで決まれば後は早い!←今頃決めているので、本当は遅い!・・・笑。前日と全く同じ内容の朝食のパックを食べると、8:30にはチェッ クアウト。3ポンド払ってカバンを預けるとすぐに地下鉄の駅に向かいます。と 、いってもホテルのすぐ目の前なんだけど。地下鉄を乗り継ぎ、9時過ぎにはバンク駅のDocklands Light Railwayのホームまで来たのだけど、到着予定時刻を過ぎてもなかなか列車が来ません。遅れてきた列車に乗ったのが9:20頃。でもまあ、 グリニッジ天文台は10:00にならないと入れないので、ちょうどいいくらいかな?と思っていたのですが、なんとも列車が遅い。自動運転なのですが、スピードも速くなったり遅くなったりむらがあるし、駅での停車時間も長め。それもあり、グリニッジに着いたときにはすでに10:00をまわっていました。さすが遅れることで定評のあるロンドンの地下鉄です。

<世界遺産の町、グリニッジに到着!>
 グリニッジの町はあいにくの雨模様。とはいえ、ロンドン中心部とは異なりとっても情緒のある町並みです。日本で言うと、京都や尾道を歩いたときと同じような感覚。地図を見るでもなく、小高い丘の上にある、という記事の内容だけを頼りに歩るくこと20分ほどでグリニッジ天文台に到着。実は小学生のときから、毎月『月刊天文ガイド』という天文関係の専門誌を読んでいた私です。グリニッジは以前より訪れてみたいな、そう思っていた場所なんです←LRTの存在に気付くまで 、真冬に往復2時間もボートに乗ると風邪をひくだろう、そう思って諦めていた場所です

 グリニッジの町並み。
マーケットにも行ったけど、
とっても情緒がありました。

 こんな冬の雨の中、しかも開園直後です。誰もいないかな?と思っていたのだけど、広州教育視察団のような名前のついた中国人の団体がいました。そして彼らのパワーのすごいこと、すごいこと。グリニッジといえばグリニッジ標準時を示す時計と、経度0度の子午線が有名。その2つを彼らが完全に占拠しています。代わる代わる写真を撮ったり、ビデオを撮影したりと。しかも私やほかの観光客がいても全くお構いなしなんです。ちょっとの間を見て写真を撮ろうととしても、彼らに押し飛ばされます(笑)。やっとのことで撮った写真が↓

グリニッジといえば天文台。
みな子午線をまたいでました。

グリニッジ標準時を示す時計。

天文台の中にも入ることができるのですが、写真撮影は禁止。でも、かつて学者たちが実際に使用した望遠鏡の数々を見ることができ大満足。今では実家の物置に眠ったままの天体望遠鏡を使用して、土星だ木星だと天体を見ていた小学生の頃の自分を思い出し 、懐かしくなってしまいました。

HIROもまたがってみました(^_^;)

左足が西半球、右足が東半球です。

 その後、ふもとにある博物館に入ろうかな?とも思ったけど、ノッティングヒルに行く時間がなくなったら本末転倒なので、天文台だけでグリニッジの町をあとにしました。

<映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影地へ!>
 地下鉄のノッティングヒルゲイト駅についたのがちょうど正午のこと。ガイドブックにも載っているように、毎週土曜日には近くのポートベロー・ロード沿い2キロにもわたってマーケットが開かれるため、まるで日本の縁日のような賑わいです。おかげさまで人の流れについて行くと、迷うこともなくマーケットにたどり着くことができました。映画で有名になったこともあるけど、やはり人が多かった〜!スリや万引きも多いらしいので、くれぐれも身の回り品にはご注意してくださいね。

2キロにわたり、ずっとこんな感じです。建物も可愛らしいし素敵な雰囲気でしょ?

 小雨混じりではあったものの、映画のシーンを思い出しつつ、骨董品、青物、 食料品などが売られているストール(←出店のことね)を見ながらぶらぶらと歩いてみると、右手に銀行が見えてきました。そういえば、銀行の隣が映画で出てきた旅行ガイドブックの専門店のはず!!と思って振り返ると、ありました!ヒュー ・グラントが経営していた書店が!!もっとも、本当はこのお店は書店ではなく骨董品の専門店。でも、映画の時と同じたたずまいです。思わず写真をパチり。 でも、だ〜れもお店の写真なんか撮っていません。それどころか、みな怪訝そうな顔をして私を見ています。なんかとっても意外。その後さらに通りを進むと、 左手にスターバックスが見えてきます。そう、このスタバの隣がヒュー・グラン トが住んでいた通称「ブルードア」なんです。もっとも、今では撮影に使われた青いドアは売りに出され、黒いドアになっていますが、それでも誰かの落書きで「Blue Door」と書かれているのですぐにわかるはず。

左。映画より。後ろ姿がヒュー・グラント。
右。私が現地で撮影したもの。
後姿は普通の通行人(笑)

左。同じく映画より。
右。気にしないと普通の建物ですね。

 もちろん、ここでもパチパチと写真を撮ったけど、中からアナ・スコット(ジュリア・ロバーツの役名ね)は出てきません(^_^;) 。偶然、隣の不動産屋の物件情報を見ていた若い男性がいたので、ドアと一緒に 写真を撮って欲しいことを伝えると快諾してくれました。ですが撮影後、やはり怪訝そうにIs this a special door?(これ、特別なドアなのかい?)と聞かれ てしまいました。もちろん、Do you know the movie “Notting Hill”? It is the “Blue Door” in the movie.と教えてあげると納得していました(^_^;)

今は真っ黒い「ブルードア」と、旅行者思いの親切な!?落書き。

 ここで書店を見て、ドアの前で写真を撮ったらロンドンに来た目的が果たせたようなもの。非常に満足。いや、大満足。すでに13:00を過ぎていたけど、もうランチなんてどうでもよくなっていました(笑)

<時間が余ってしもうた・・・(^_^;)>
 ポートベロー・ロードのストールの1軒で、自分へのお土産にとビートルズ関係の小物を購入した後は、朝のうちにチェックしておいた科学博物館に向かいます。もっとも、ガイドブックにも「子供向けの感が強い」と書かれていましたが、それでもあえて向かったのは、イギリスが産業革命の発祥の地だから。その地にある科学技術に関わる博物館だからきっと暇をしないだろうし、勉強にもなるだろうという気持ちがあったからです。でも入り口に行くと、やはり子供づれの親子、友達同士できている小学生が多かったのですが、そんなことなんか気にしていられません。中に入ってみると、あるはあるは面白いものが。蒸気機関の歴史の説明から始まり、ロケット、車、飛行機・・・と私を魅了するに足るものがたくさん展示されています。個人的に一番驚いたのが、本物のT型フォードが展示されていたこと。そう1908年に発売され、1927年までに1500万台も生産された、あのモデルTです。しかも、触ろうと思えば触れてしまうほどの近距離でじっくり見ることができます。
 大学時代には経営史など、多くの経営学関係の講義を受講していたけど、そのときよく話しにでたあのモデルTです。いや〜これだけでお腹いっぱいの思いです。それでも、次から次に目の前に現れる展示品の数々に年甲斐もなくはしゃぎまくりでした。さらに、子供でも楽しめるようにと考えられているため、展示物に付されている解説文が平易な英語で完璧に理解しやすい!他の博物館なら、「なんだこの単語の意味は・・ ・」と首を傾げることも少なくはなかったのだけど、ここではほぼ完璧に理解でき、さらに楽しむことができました。とはいえ、上階にあったDNAとかの「人体の驚異」の展示物は一切興味なし(笑)←大学受験の物理と化学を選択しました

これがあのモデルTです。

 結局、じっくりと1時間半をかけて見て回りました。一階のセルフサービスのカフェで食事をしたのですが、そこでまた地球の歩き方を取り出し予定を考えます。今14:30。飛行機が19:00だから遅くても17:00までに空港行きの地下鉄に乗らないといけない。と、いうことは後2時間ほどの時間・・・。 一瞬、隣にある自然史博物館に行こうかな?とも思いました。大英博物館から独立した博物館ですし、そもそも大英博物館は内科医で考古学者だったハンス・スローンが収集した標本類のコレクションがそもそもの始まりです。だから自然史博物館が「本家」であるともいえます。でも、さすがに時間を気にしながらの見学になってしまいそうです。それに旅行も6日目。もう歩くのも限界です。なので、あっさりと行くのやめました(笑)
 その代わりに向かった場所がハロッズ。そう。前日、仮眠のつもりでベッドに入り、そのまま夜になってしまい行けなかった場所です。本当は地下鉄で移動するはずだったのですが、またしても道に迷ってしまいました。それで偶然通りかかったバス停からバスに乗りハロッズ前で下車。で、中に入ったけど、右から入って左から出ただけ(笑)。 

右がハロッズ。大変込み合ってました。

 一流デパートだけあり値段の高いのもさることながら 、それ以上に、ちらりと覗いた食品売り場の臭いにやられてしまいました。オイスターを焼いている場所があったのだけど、その臭いで吐き気をもよおしてしまったんです(T_T)・・・それでそのまま出てきてしまいました。
 もうこうなってはダメ。どこも行く気になれません。ちょうど少し歩いた交差点で、ルートマスターが信号待ちしていたので、バス停ではないけどロンドンっ子のように飛び乗ってみました。最後のお別れにとロンドンの街並みをじっくり眺めていたのですが、しばらくするとホテルのあるピカデリーサーカスに戻ってきました。で、降りようと思ったのですが、合図するボタンがありません。車掌も近くにはいません(T_T)。なのにどんどんバスは進んでいます・・・と 、思っていたら次のバス停でとまってくれました〜助かりました←ルートマスタ ーにはボタンがないので、降りるときには、天井にピ〜ンと張ってあるヒモを引っ張るようです。

ルートマスターにはドアがありません。
けっこうなスピード感がありますよ。

 こうして私のロンドン観光もおしまいです。ホテルで荷物をピックアップした後は、空港まで行く地下鉄のピカデリー線で移動です。空港まで45分ほど。重たい荷物を抱えていたため、のんびり座り旅行の余韻に浸るつもりだったけど、土曜の午後です。さすがに混み合っていて座れるわけなんかありません。ドア前に立つのがやっと(笑)。しかも他の客の邪魔になっています。ごめんなさいね、乗り合わせた皆さん。
 初めてのヒースロー空港も他の国の空港と比べ大きな違いはありません。あえて言うと、出国審査がなかったくらいかな?(←当然パスポートにもスタンプは押されていません)。入国には厳しいけど、出国には甘いようです。

 

 帰りの機材も747−400。Yクラスの搭乗率は90%ほどでした。そういえば、乗った機材はポケモンジェットでした。何気にはじめて乗ります。思わず写真を撮ってしまいました(^_^;)。でも、国際線仕様のポケモンジェットは、内部はいたってノーマル然としています。CAさんの格好も、紙コップもノーマルです。

国際線仕様のポケモンジェット。
通称ポケモンジェットUSA。
(ガラスに光が反射しちゃってますね)


はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目    5日目   6日目  7日目

TOPページに戻る