パリ・ロンドン旅行記 2006年
2006.1.2〜2006.1.8

はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目    5日目   6日目  7日目


7日目〜日本帰国。そして、感動のエンディング←どこが!?(^_^;)

<国際線の機内で>
 12時間のフライトです。しかも、混みあったYクラスです。快適なわけはありません(笑)。でも、正直言うとシンガポールからの帰りの7時間のフライトよりはゆったりできました。サービスとサービスの間隔も空いているし、食事も2回提供されます。一応2時間ほどは仮眠をとったけど、それ以外は映画『マン・オブ・ザ・ハウス(←トミー・リー・ジョーンズの“らしくない”役柄が面白かったです)を見たり、ビデオ放送を見たり。でも、ボケ〜っとしている時間が一番多かったかな?(^_^;)。旅行の最後に、しかもこんな長時間のフライトだし、元気が残っている方がおかしいですよね。そういえば、面白い発見が1つだけ。CAさんに関してなのですが、私が気づいただけでも外国人CAさんが2人乗務していました。一人は往路にパリ線に乗っていて、私を含めたビジネスクラスを担当していた男性。もう一人が若い女性だったんです。ロンドン線ですから機内放送は日本語と英語。で、英語はこの若い女性が担当していたのだけど、それはそれは面白い英語を話すんです。表現するなら、バイオリズムのようなトーンというか、三角関数のサインカーブというか・・・とにかく、無駄に上がっては下がり、上がっては下がりを繰り返すんです。それも短い周期で。聴きづらいったらありゃしないです。もっとも、機内での英語なので、言っている内容は決まりきったものですがね。

 

<成田空港到着〜国内線に乗り継ぎ>
 成田は混んでいました〜。入国審査、税関検査はいつも通りなのですが、とにかく
国内線カウンターが混んでいるんです。こんなに混んでいるの初めてみました。私の場合はロンドンでチェックイン済みなので既に搭乗券ももっています。なので、荷物だけ預けたかったのだけど、それでももう一度荷物検査から始まり、通常の手順で並ばないといけません。全部で20分はかかったかな??成田の場合、国内線だけを利用する人なんてほとんど皆無なのだから、もう少し効率的な処理が出来ないものでしょうか?←しかも、人の流れ(動線)が悪すぎ。列が出来ることを考えていないのではないでしょうか?ANAは2006年6月に第1ターミナルに移動するけど、これまでとは勝手も変わるので戸惑う人も出てきそうで余計に混雑しそうな気がします。

 国内線のチェックインを終了したとき、既に
国内線搭乗の案内時刻10分前。トイレに行く暇もなくゲートに向いますが、そのゲートがまた行列。自分の番が近づいてわかったのですが、並んでいる人も係りの人も要領悪すぎです。ゲートの前で自分の番になって初めてコート類を脱いだり、ポケットから財布とかを取り出す人が非常に多いんです。これでどれだけ時間をロスしていることやら。並んでいる人に対し、前もって準備するよう指示を出したり、小物用の小さなカゴを渡す係りの人が一人居るだけで全然違うのでは?国際線に乗ったロンドンのヒースロー空港はそれはそれは気持ち良いくらいの流れ作業だったので、余計そう思ってしまいました。

 本当は、国内線ターミナルにある
ANAフェスタで軽い食事を取るつもりだったんです。お腹がすいている以上に、日本的な味が恋しかったので(^_^;)。でも、それも叶いません。1階に降りてトイレに入ったら、すぐに搭乗のご案内がかかってしまいました。まあ、時期が時期だけに諦めるしかないけどね。その後搭乗した国内線の機材は往路と同じくA320。おや?っと思ったのは、天井から電動で降りてくるリトラクタブル式液晶モニターが付いていたこと。天井のモニターってA321だけでなかったの!?なのでA320はいつもCAさんの実演による安全設備のインストラクションでなかったでしたっけ??・・・と、思って帰国後に調べてみたら、やはり2003年に導入した最新機材のA320にも液晶モニターが搭載されているようです。もうすぐANAからは全機退役する運命にあるA320。それでも新しい機材を導入していたんですね〜。

 搭乗率ほぼ100%の機内。相変わらず外国人比率が高かったですね。感想は以上(笑)。事前に見た天気予報では東北から北海道にかけては大雪の恐れがあるって報じていたので、千歳に降りられなかったらどうしよう?とそればかりが心配だったけど、
杞憂に終わりました

 こうして無事に新千歳空港までたどり着き、今回の旅行も全て終了です。トラブルらしいトラブルというと
パリのホテルのシャワー事件くらいなもの。持病の腰痛の悪化に加え、靴擦れや足の筋肉痛は多少あったものの、健康的にもとくに問題ありませんでした。現地で使ったお金もほぼ予定通りです。忘れ物、お年物もありませんでしたよ〜。

旅の終わりに〜はじめてアジアを飛び出して

 旅行記を読んでくださってありがとうございます。たまにアクセスログを確認してみると、色々な検索サイトからこのHPにたどり着く人が多いようで、今回も、その方々が「こんな情報を知りたがっているのでは?」ということを意識して作成しています。
 観光地、美術館そのものについてや、アクセス方法などの情報は、ありとあらゆるHPやガイドブックに掲載されているので、ここではほとんど触れていません。「私のHPにやって来る人が望んでいるかもしれない」と思われることと、「みなさんにもHIROが感じたことを少しでも伝えたいな」と思ったことを、私なりにまとめてみました。結果的にはHIROの「たわ言」でしかないのだけど。

 さて、本題のパリとロンドンの感想ですが、端的に言うと、「歴史もあり、美しくすばらしい」というもの。何度も感動し、何度も感激しました。なので旅行自体はとっても満足なのです。ですが、旅行中に食べた料理の味と同様で、「味は最高だけど、薄味でスパイスが足りない」ような気がするんです。そんな比喩を言いたくなるのも、やはり、これまで何度もアジアを旅してきたからかもしれません。そりゃ、私が訪れたのはアジアでもまだごく一部です。何度も行ったといいつつ、毎回数日間の滞在ですし、郊外に行くことも少なく、ほとんどが都市部のみの滞在です。それでも、アジアを旅すると毎回「驚き」があるんです。非難や軽蔑をするつもりではありません。うまくいえないけど、アジアでは「人々の生きるパワー」を強く感じるんです。その彼らのパワーを感じたいために、私は旅行に出ていたのかもしれません。詐欺にあいそうになったり、何度も危険な思いもしています。でも、それだって彼らの「生きる力」の表れなんだと思うんです。

 初の欧州となった今回の旅行ですが、綺麗な街並み、歴史ある建物などには感動しました。だけど、驚きはほとんどなかったんです。逆に、ルーブルや大英博物館に展示されているものを見ていると、「これらは一体、いつの時代に誰が、何のために、ここに持ってきたのだろうか?」と、悲しくなってしまうことさえありました。私はまだまだ30代になったばかりの若造です。そんな私には土臭いアジアの方が向いているのかもしれません。ヨーロッパを旅するのは40代、50代になってからでも可能です。ですが、アジアを旅するには体力だけではなく、好奇心も必要だと思うんです。アジアの路地を一人で歩くあのスリル。どんどん奥へ進む時に感じる、あのなんとも言えない高揚感。まだまだ青二才の私にはこの感覚のほうが向いているように思えてなりませんでした。

 次の旅行はいつになるのか、どこにするかまだ全然決めていません。もしかすると、もう2度と旅行に行かないかもしれません。でも、もし次に旅行に行くことがあるならば、感動だけではなく、“驚きと生きる力”を求めての旅に出ることでしょう。

はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目    5日目   6日目  7日目

TOPページに戻る