シンガポール・タイ放浪記 2006
2006.5.13〜2006.5.20

はじめに   1日目   2日目   3日目   4日目    5日目   6日目  7日目   8日目


2日目〜トラブル続きで初日から“お腹いっぱい”です(>_<)

 6:30に起床。仕事を辞めてから多少ルーズな生活になっていたので久々の早起き。まあ、目覚まし無しでも目が覚めたからまだ良しとしましょう←昔から遠足の前の日は眠れないタイプでした・・・笑。7:00に食事をとり、7:30にホテルの送迎サービスの車で空港まで送ってもらいました。10:30の便なので早すぎる気もしたけど、重いスーツケースを引いて地下鉄、バスと乗り継ぐよりはずっと快適ですからね。そういえば空港に着く直前に、これからまさに着陸しようとしている航空機が頭上を通り過ぎたのだけど、偶然にもシンガポール航空の機材です。この折り返し便に自分が搭乗するんです☆
 出発フロアにはやはり早く着きすぎちゃいました。まだチェックインカウンターすら開いてません。カウンターが開いたと同時にチェックインを済ませたら、今度は「
出国は30分後からです」とのこと。事前情報通り、福岡はきっちり2時間前にならないと出国できないようです。しかも、「出国開始後30分もすると非常に混み合うので早めに出国してください」と言われてしまいました。なら、もっと早く出国させてくれたっていいと思いません?搭乗口だって空いているのだろうから←と、愚痴をここまで書いたところで丁度8:30の出国開始時刻になりました(笑)

滑走路を挟んだ向こう側が国内線ターミナル。
バスでの移動になっちゃいます。

 今回の搭乗口は54番ゲート。ここで滑走路をを眺めていると、1分半から2分の間隔で離着陸の航空機が目の前を通り過ぎていきます。非常に過密ですね。途中、2機連続でJACのYS-11が離陸していったけど、久しぶりに聞くダートエンジン独特の音に嬉しくなってしまいました。まさに「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 萌え〜!!」な感覚です(笑)←大学院生時代、丘珠空港に近いところ住んでいたため1日中聞いていた独特のダートサウンドです。北海道の空から姿を消して久しいYS-11型機も、九州では後少しだけ見ることができるようです。

 機内での出来事に一気にワープ。いつかは乗りたいな、以前からそう思っていたシンガポール航空ですが、実際に乗ってみると
いたって普通(笑)。そりゃあ新しい機材しか使用しないとか、事故が少ないとかそういう事実は認めるとけど、乗っているは限りやっぱり普通です。逆に気になった点が3つ。1つ目。シートの座面の形状が私には馴染めなかったこと。しっかり腰を背もたれにつけて座れば問題ないのだろうけど、少しでも前に腰をずらすと、座面の形状が変化している場所に丁度お尻が当たってしっくりきませんでした。次。これはどうでも良いことなのですが、日本人客室乗務員とシンガポール人の区別か全くつかなかったこと。機内サービスで何度か来てくれたけど、機内の騒音もあり何をいっているかよく聞き取れません。だから勝手にシンガポール人だと思って、「○○, please!」なんて頼んだら、「かしこまりました」なんて言われてしまったり、逆もありました。でも、これっていつも日系の航空会社ばかり乗っているから感じる違和感なんでしょうね。最後はシンガポールのビル内と同じで、機内も寒すぎたこと。往復ともに念のため長袖に着替えたけど、その上にさらに毛布をかぶっても寒かったです。

非常に濃厚な味付けでした。
機内食にしては珍しいかも。

 メニューによる機内食の選択はいつも私には不可能なんです。チキンじゃない方を頼むだけだから。和食と洋食という選択だったらしいけど、ビーフにしたら必然的に和食になりました。まあ、味もまずまずでしたし、食後にハーゲンダッツのアイスが配られたのも嬉しいですね。最近の全日空のデザートなんてキットカット一切れですから。なお、今回機内で見た映画は「博士の愛した数式」。数十の映画やドラマから好きな物を選べるので、原作の小説もずっと読むタイミングを逃していたこの映画を見ることにしました。良い映画でしたよ♪←ただ、教師役の吉岡秀隆が黒板に書く文字がいかにも素人の字だったのが気になっちゃいました。まあ、チョークって慣れないと書きづらいですからね。

第2ターミナルにて。綺麗ですよね。

 チャンギにはほぼ定刻に到着。初めて明るい時間についたチャンギ空港。しかも、いつもは東から(海側から)のアプローチだけど、これまた初めて西から(陸側から)のアプローチ。なんだかとっても新鮮でした。初めての第2ターミナルでしたが、何1つ迷うことなく16:00に入国、荷物のピックアップが終わり、ちょうど16:10に次の便が出るエアポートシャトルを申し込むことにしました。これは7人乗りのミニバンに相乗りして市内の各ホテルまで行くというもの。料金も一律7ドル。通常のタクシーの半額以下なので今回はこれを利用しました。さすがに重い荷物をひきずってMRT(地下鉄)を乗り継いでホテルに行くのはしんどいですからね・・・と、思ってたら16:10の便は満席で30分待って欲しいとのこと。一瞬迷ったけど30分で10ドルも節約できると考え、近くのベンチでしばし休憩・・・と、思ったら、あることに気がつきました。実は私、シンガポール用の財布を日頃から1つ用意しているんです。中にはシンガポールドルやシンガポールのテレフォンカード、MRT(地下鉄)のカードなどが全部入っているんです。気分的にいつでもシンガポールに行けるような気がしてね。それに、必ず旅行の最後には20ドルは残しておくんです。次回、空港から市内までタクシーに乗れる分として。そう思って今回ものんきに構えていたら、なんと、財布の中には2ドル札と小銭しか入っていませんでした・・・焦ったけど、前回使い切ったのは自分なので文句も言えません(笑)

 あいにくミニバンは後ろ向きで乗ることになってしまいました。ただでも車酔いしやすいのに車高の高いミニバンです。加えて後ろ向き・・・やはり酔ってしまいました。ただ2番目に私の泊まるホテルに寄ってくれたのでぎりぎりセーフでした。どんなガイドブックにも載っていないようなマイナーなホテルを選んだため、運転手もどこにあるか分からずでした。ああだこうだと説明してあげたり、近くのランドマークを教えてあげてなんとか着いたのだけど。
 で、やっと着いた
Claremont ホテルでとんでもないトラブルが発生。フロントの兄ちゃん、私が車酔いでふらふらになりながらフロント前に立っているのに、長々とを電話して一向にやめる気配がありません。こっちは今すぐにでもベッドに横になりたいのにですよ!!と、怒りと不満でいっぱいの顔で兄ちゃんの顔じっと見ていると、やっと電話を切ってくれました。と、思ったら、今来たばかりのマレー系の男が横入り。怒りで噴火寸前です。やっと自分の番になり、日本で予約してきたこと、バウチャーも持っていることを説明し出すと、フロントの兄ちゃんが信じられないことを言うんです。「今すぐには部屋を用意できない」、と。え?まだ掃除が済んでいないの??と驚き、「どれくらい待てばいいの?」と訪ねると、さらりと「2日!!」と答える兄ちゃん。オーバーブッキングしていて私の部屋が無いって事なんです。ありえないでしょ?日本で事前に旅行代理を通して申し込んできたのにも関わらずですよ。「どうすればいいんだ!!!」と怒りが頂点に達しながらも訪ねると、「別のホテルに行ってくれ」と、またも当たり前のように言う兄ちゃん。しかも、何度も何度も「とっても近いんだ(very close)」と連呼するから、すぐ隣りのフォーチュナホテルかと思ったら、実際には200メートルも離れたホテル。ただでも車酔いで気分が悪いのに、ただでも重たいスーツケースを引っ張ってるのに、ただでも予約管理のずさんさに呆れ返っているのに、炎天下の中200メートルも歩けと。しかも「2日経ったら部屋が空くから戻ってこい」、と追い打ちかけることまで言われてしまいました。そんなに近いって言うなら、重たいスーツケースを兄ちゃんに運ばせようかなとも思ったんですが、チップを要求されそうだから渋々諦めました。立ち去る前に、「追加の金なんか絶対に払わないからな!」と、「移動する先のホテルにしっかりと連絡を入れておけよ!!」と言い残して、日曜日のため外国人出稼ぎ労働者で溢れかえっているインド人街を歩いて移動しました。ガラガラとスーツケースを引っ張って。これが、この旅に出てからの最初のトラブル←序章は出発前夜の足の怪我(笑)

 とても近いはずの
spinal'sホテルを探すこと約10分。無事に着いてフロントで事情を話すと、さすがに電話で連絡が来ていた様子。少しは怒りも収まったのだけど、受付のおばちゃんの話では追い出されたホテルの方が広くて快適らしい。それじゃ追加料金がいらないどころか金を返してもらいたいくらいです。それで、日本で予約していた旅行代理店のシンガポール支店に電話してなんとかしてもらおうかと思ったけど、既に営業終了の時間。24時間オーケーの緊急ダイアルって言うのもあったけど、電話したところですぐに対応してもらえそうにもなく、疲れと怒りと酔いと暑さで限界なのでもうどうでもよくなり、このまま泊まることにしました。第一スーツケースを引いての移動はもうこりごり。受付のおばちゃんがニコニコしながら「そういってくれると嬉しいんだけど(If so, we are happy)」と喜んでました。そりゃ、いきなり3泊もする客が飛び込みできたのですからね。しかも、窓も無い部屋で、部屋の様子も写真の通り。ベッドの下もゴミだらけ。机の引き出しの中もゴミしか入っていない、ドライヤーや歯ブラシはおろか、ティッシュペーパーさえいっさい無しのホテルに3泊もしてくれれば嬉しいですよね(T_T)。唯一の救いは、このおばちゃんがとっても陽気で、かつずっと私を気にかけていてくれたこと。他にもたくさんの宿泊客がいるのに、私にだけは何度も声をかけてくれるんです。こういう気遣いって嬉しいよね。 

外見は意外と綺麗・・・
だまされました(笑)

窓も無く、パイプベッドがあるのみ。

直径30センチ近い巨大なシャワーヘッド。
世界最大!?バスタブも無く、便器横に
このシャワーヘッドがついているだけです。
しかも・・・このシャワーというのが・・・(>_<) 

3日目の旅行記を読めばわかります。

 部屋に荷物を降ろした後は、やり場のない怒りとともにとりあえずオーチャードへ移動します。書店めぐりをして事前に調べていた文献以外にもめぼしい物があれば購入しようと思って・・・数件の書店を1時間くらいかけてじっくりと見て回ったけど、めぼしい本どころか欲しいと思っていた本すら在庫無し。毎年発行される政府刊行物なんですが、いつも買っているお店にも無かったんです。もうここまで災難続きならもう笑うしかありません←もっとも、絶対必要な本は別の書店に事前に頼んで確保してもらっていました。

 ふと時計を見ると既に20時です。夕食もまだなんで、無難に高島屋の地下フードコートに移動しました。一応たくさんのお店をぐる〜っと一周してみたのだけど、全体的に価格が2年前よりかなり上昇しています。2割アップくらいでしょうか。デフレと言われて久しい日本と、経済発展が続くシンガポールの違いかもしれませんが、初めてシンガポールに来たときと比べると、ホーカーやフードコートの食べ物や、コンビニで買う飲み物などが相当価格が上昇しているようです。ちなみに今回食べたフライドライス(チャーハンね)は4.5ドル。これまでは3ドルも払えばどこでも食べることができたような気が・・・。

夜のオーチャードと、食べたフライドライス。そして愛しのコーラさん(#^.^#)。味は普通でした。

 ホテルに戻ったのは21::30頃。ホテル向かいが丁度24時間営業の激安デパート、ムスタファセンターなので、そこの食品売場に行き、お菓子やら飲み物やら、冗談にといつもこちらのお土産に買う調味料やらを購入して全部で5.1ドル。350円ほど。激安で名を馳せるだけのことはありますね。お土産物ではない本物の民族衣装から、食品、電化製品、肉や魚まで何でも購入することができるお店です。

日曜日なんで外国人出稼ぎ者で溢れかえっていた店内、そしてお店の前でした。

 災難続きで疲れ果て、部屋に戻った後、買った飲み物を冷蔵庫にしまってシャワーを浴びてすぐに寝ました、という旅行記にしたかったのだけど、部屋に戻った後にさらに2つもトラブル発生。まず、買ったジュースを冷やそうと冷蔵庫を開いた途端、中から水が2リットルほど床に流れ出たんです。ありえないでしょ!?野菜を入るる透明のケースなんかもびっちり水が入っているし、もうどうなっているかさっぱりわかりません。ティッシュすらない部屋なんで、とりあえずカバンの中に入っていた不要な紙類を使って水を吸わせました。そういえば水浸しの部屋の掃除って、1月のパリでもやったような気が・・・(涙)

床が濡れて光っているのわかります?
これでも拭いた後なんですよ(T_T)

 この謎の流水?の処理の後、やっとのことでシャワーを浴びようと思い、スーツケースを開きボディーソープなどを出そうとすると妙に石鹸臭いんです・・・イヤな予感が・・・やっぱり・・・シャンプーの容器が破裂してました・・・トホホ(T_T)。旅行用の小さなシャンプーとリンスのセットなんだけど、中身が無くなっては毎回自分で補充していたのです。何度も補充を繰り返したのと、機内の気圧の低さのために破裂した模様。どうしてこんなにも災難が続くの!?シャンプーや歯ブラシ、綿棒や電気剃刀なんかを入れる、ポケットがたくさんついた便利な収納ケースを以前から愛用していたのですが、そのケース内がシャンプーだらけ。もちろんすぐに中身を全て出して洗いました。だけど、洗っても洗っても泡が出続けるんです。シャンプー1本分の豊富な泡がいつまでも、いつまでも・・・製品のキャッチコピー、「豊かな泡立ち」というのが憎らしくさえ思えました(>_<)。

洗ったものの、窓の無い部屋では
乾くのに3日もかかりました。

 こうしてやっとのことでシンガポールでの初日が終了。深夜便を避けたのはプランニングのページ書いたように、「到着した日から行動できるように」という理由でしたが、エアポートシャトルにはすぐに乗れないは、ホテルは移動させられるは、欲しいなって思っていた本は買えないは、部屋に戻ってからもトラブル続きだは・・・で、何をしにシンガポールまで来たのかわからなくなってしまったHIROなのでした。まさにHIROの人生を象徴するかのような一日でした。


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