シンガポール・タイ放浪記 2006
2006.5.13〜2006.5.20

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旅のプランニング〜8,000マイルの壁との戦い!?(笑)

 9回目のシンガポール。昨年こそカンボジアに行ったため1回休みでしたが、大学院生の頃にシンガポールを研究テーマに据えてからは毎年のように訪問していました。何度も訪れていることもあり、街を歩くだけでも「変化」を実感できるし、それに街角の屋台でボ〜ッと人間ウォッチングをしているだけで色々な発見があるんです。それが今回の旅行のきっかけです。もちろん、購入したい文献が何冊もありますしね。 

 さて、今回は最初からマイルを利用し特典航空券での旅をするつもりでした。ANAの場合、日本と東南アジアの往復で35,000マイル必要です。国内線の分はサービスになります。ただ、単純に日本とシンガポールの往復では面白みに欠けます。で、考えたのがバンコクに寄ること。昨年、カンボジアに移動する際、乗り換えのために23時間ほど滞在し、有名なお寺を見たただけで、ほとんど街を歩いていません。やはり自分の足で半分あてもなくブラブラ歩いてみないとその街の姿が見えてきません。しかも、この「プランニング」を書いている4月現在、タクシン首相への辞任を求める大規模な座り込み等が大々的におこなわれています。もちろん、危険なところに行きたいのではなく、変化しようとしているタイの今の姿を見ておきたいな、そう考えたのでした。

 

 そんなこんなで最初に考えたのが日本−シンガポール−タイ−日本という移動。タイはシンガポールと同じ東南アジアエリアだし、旅行国ともANAの自社便が飛んでいます。シンガポール−バンコク間はこの数年で多くの格安航空会社が参入し、競争が激化していることもあり日本円で僅か5、6千円でチケットを入手できます。だけど、まだ面白みに欠けるんですよね。それで考えたのがスターアラインアンス特典航空券の利用。ANAが加盟する世界的な航空会社の連合であるスターアライアンス。その各社の便を乗り継ぐ航空券がマイル特典で手に入るんです。詳しくはANAのHP等を見ていただきたいのですが、今回私が利用するのが「各社のフライトの合計が8,000マイル以内のときは40,000マイルで航空券に交換できる」という特典です。つまり、国内線、国際線の各便の飛行距離を合計したものが8,000マイル以内に収まれば良いというもの。千歳を発着し、国内のどこかで乗り継ぎ、そしてシンガポール、バンコクと移動し、そして再び日本に・・・というコースを自分で作るんです。提携各社のさまざまな便が利用できます。ただ、ここで問題なのが、日本のどこを経由するかによってシンガポールまでの合計の飛行距離に差がでてくること。実は、今回の経路の合計は8,000マイル前後になるんです。事実、便利な乗り継ぎがあっても合計で「8,002マイル」なんていうこともありました(^_^;)。それで各社のマイレージチャートと、各便の空席状況を念入りに調べた結果、7991マイル!!というギリギリ8000マイルに収まったのが今回の乗り継ぎパターン (ANAの会員向けHPより)。

搭乗日 便名 区間 出発 到着 出発
ターミナル
クラス 座席数 飛行
時間
5/13
(
)
NH796
札幌(千歳) 福岡
14:10 16:35 - 特典普通席 1 02:25
5/14
(
)
SQ989
福岡 シンガポール
10:30 15:40 - 特典エコノミー 1 06:10
5/17
(
)
TG404
シンガポール バンコク
12:25 13:45 1 特典エコノミー 1 02:20
5/19
(
)
SQ974
バンコク 大阪(関西)
22:10 翌日
05:45
2 特典エコノミー 1 05:35
5/20
(
)
NH974
大阪(関西) 東京(羽田)
07:00 08:05 - 特典普通席 1 01:05
5/20
(
)
NH055
東京(羽田) 札幌(千歳)
09:00 10:35 D2 特典普通席 1 01:35

 どうして1泊してまでも福岡に?と思う方もいるかもしれませんが、福岡経由が一番早くシンガポールに着くんです。日本からは夜22:00過ぎに着く便が多いけど、そんな時間にシンガポールについてもただ寝るだけ。為替相場の影響でシンガポールのホテルも軒並み価格が上昇しております。格安といわれるホテルでも1万円近いんです。それなら福岡の安いビジネスホテルで一泊し、早い時間にシンガポールについてその日のうちから行動したほうが得です。もちろん連続の搭乗よりも身体が楽。しかも、憧れだったSQことシンガポール航空の便に搭乗できるんです・・・等などを半月くらい考えた結果が上の乗り継ぎパターンでした。バンコクからさらに香港、上海、台湾などを経由してもギリギリ8,000マイル内に収まったのですが、燃油サーチャージや空港利用税などで1回ストップオーバーするだけで3000円以上高くなります。空港から市内への交通費や宿泊費、食費なども入れると、最低でも1日に1万円は余分にかかってしまいます。それなら本来の目的であるシンガポールやバンコクでそのお金を使ったほうが有意義な旅が出来るというもの。なので、今回は純粋に東南アジア旅行ということにしました。

※ここで少し、お金に関わる話しを・・・
 あまりお金の話をしたくはないのですが、福岡経由にした理由をもう少し。当初は無難に千歳-成田-シンガポールを考えたのですが、いつものようにやはり千歳-成田は既に空席無し。お金を払って乗る時でもいつも空席待ちなので、「ただ乗り」なら尚更(^_^;)。で、千歳−羽田-バス移動−成田となると、リムジンバス代が3000円もかかってしまいます。それに、福岡は空港利用税が格安。福岡945円、成田2040円 (関空は2650円)。バス代と利用税の差額で安価なビジネスホテル代ほどにもなってしまいます。しかも、福岡空港は博多駅までのアクセスが最高です。なら早い時間にシンガポールに到着できる福岡便が最高!となりますよね。
 と、ここまでは良かった(^_^;)。最後に1つ失敗?してしまいました。当初は帰りの便は燃油サーチャージが格安なタイ国際航空利用を考えていたんです。ですが、中部便はあまりにもバンコク発の時間が遅いし(0:10発・・・翌日です)、関空便は3便もあるけど、その後の国内線が満席だったりで乗り継ぎがうまくいかないんです。成田便も同じ。で、帰りもSQ利用になってしまったのですが、燃油サーチャージの差額が3000円近かった!結構大きいよね。羽田を経由するのは少しでも早く北海道に帰るためです(^_^;)。長旅の後じゃ、東京で遊ぶ気力ありません。

 ちなみに、ホテルはいつも利用している某ネット代理店のサイトから予約 (J○Bカードなら10%引きになるあの会社です)。今は多数の予約サイトがあり、会社によって結構価格に差がありますが、聞いたこともない会社は遠慮したいもので・・・クレジット番号を入力するからというのもありますが、会社がいきなりつぶれてしまうって心配もありますからね(^_^;)

 それでは、これから旅に出ます。今回はどんなトラブルに巻き込まれるでしょうか(笑)。まずは福岡に向けて出発!


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