フィリピン・タイ・ミャンマー旅行記 2007夏
2007.7.29〜2007.8.5

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4日目
目が覚めたのは6:30。この日のフライトは14:30にマニラを発つ便なのでチェックアウトが12:00でも十分に間に合います。とはいえ、それまでの間にすることもなく、9:30には朝食を食べに行きました。昨日は和食だったので、今日は洋食のバイキングにしてみました。バイキングとはいえ、品数もほとんどなく、和定食にしたら良かったと後悔したのもつかの間、次から次に中年の日本人男性と若いフィリピン人女性のカップルがレストランにやってきます。

暇つぶしにNHKを見ようにも、スポーツコーナーを中心に、
放送権の関係で・・・の文字だけに^^;他国でも同じだけど。

そうか・・・無数にあるカラオケ店の女性や、個人営業の売春婦達も一晩過ごした後、こうやって一緒に食事をとるのね・・・と理解しました←間違っていたらごめんなさい。

ちなみに、一人で食事をしているのは私一人だけでした(笑)。

食事後にするようなこともなく、荷物をまとめチェックアウトしたのは10:30。道路が非常に混んでいたけど11:00には空港到着。途中、信号停車中に、明らかにそれとわかる、身なりが汚れた6歳くらいの女の子が、3歳くらいの男の子を抱いたまま私の乗った車の窓をたたきました。それも何度も何度も。

突然の出来事に驚いた私。とっさに何をしたらよいかわからず無言で首を振ってしまいました。他国での経験などから、一人にお金を渡してしまうと、いつの間にか大勢の同じような子供たちに囲まれてしまう、という記憶が横切ったからなのでした。

旅行中に私に寄ってきた子供たち。彼らの将来はいったい・・・。政府開発援助でLRTなどの高架鉄道を整備するのも大切でしょうしけど、不幸な境遇とはいえ、必ず次代を担うことになる子供たちのために、日本政府として何ができ、何をするべきなのかな・・・と考えてしまいました。

マニラよりもさらに後進国であるカンボジア。あの国の子供たちには明るい笑顔がありました。地雷で手足を失った子供達が住む施設に寄ったときでさえ、私を明るい笑顔で歓迎してくれました。それに、アンコールワットいう観光資源にも恵まれています。

ですが、これと言った観光スポットもないここマニラの子供たち。郊外には日本人が立ち入るべきではない、かつてのスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミの山で生活している人々が今でもいるという記事を目にすることもあります。つい数年前まで7800万人だった人口が、いまや8700万人を超えたと言われ、国家は毎年100万人の雇用を作り出さなければならないのですが、日本の東大にあたるフィリピン大学を卒業しても仕事がないのが現実とのこと。また、カトリックの国なので避妊も堕胎も許されず、貧困層の人口が増大し、事態をさらに悪化させているようです。

旅行のたびに「日本人で良かった」と思うと同時に、日本人として、先人が犯してしまった大戦の罪を償うと同時に、経済力と技術を持つ日本という国の一員として何をするべきなのか・・・と感じるHIROなのでした。

空港内にて。右。現在キャセイパシフィック航空からタイ国際航空へと模様替え中のカウンター^^;

かなり早く空港に着き、狭い空港のため各社で共用しているためカウンターすらまだ準備中で、チェックイン、出国、手荷物検査と、搭乗口までにたどり着くのに合計2時間近く待つことになってしまいましたが、その間ずっとマニラでの経験を思い起こしていました。アセアンの外相会議でマニラを訪れている麻生外務大臣。会議も大事ですが、私が見たようなマニラの姿を少しでも見て、今後の外交に活かして欲しいと思いました。

以上でこの旅の第一章、マニラ編を終わりにします。ついでに寄ったマニラですが、貴重なたくさんの経験ができました。

※空港での珍事

ようやくチェックインが終了したとき、すぐにトイレに行きました。一人旅ではスーツケースを預ける前はトイレにさえ行きづらいですからね。だけど、その時になんとも驚く経験をしてしまいました。空港のトイレではよくあることなのですが、看板の案内に従って歩くと何度も曲がった後でトイレに到着。だけど、私の後をずっと空港係員らしき人が後を付けてきます。これが賄賂を要求する悪徳係員か?と用心していると、私が用を始めた途端、なんと彼、私の後ろに立ち上半身裸になり、さらにズボンを下げてパンツ一枚に!

焦りました(^_^;)。身の危険を感じました(T_T)。だっていきなり真っ白なブリーフ一枚になるんですもの。彼の目的・・・実は、汗を手洗い場のペーパータオルでふき取ることでした(笑)。せめて個室に入ってやるとか、もう少し誤解されないように気をつけて欲しいものです。単に露出狂だったのでしょうか!?


もちろんフィッシュを選択。
御魚もおいしかったけど、温かいパンもおいしかったです☆

バンコクまでの機材は、もちろんB777−200。便名も同じTG621便。とはいえ搭乗率も50%ほどで、関空-マニラ間よりは人が多かったし、機内食もデザートを含めこちらの方が美味しかったです♪聞かれもしなかったのだけど、羽の真横の窓側という一番嫌いな席になってしまったのですが、気流が安定していないため羽が「羽ばたく」のがよくわかります・・・見ているだけで酔いそうですぐシェードを閉めました。気流が悪いのか、高度はずっと12000メートルほどを維持。通常よりも2キロ高い場所を飛んでいたことになります←こんなことはモニターでも表示されるのだけど、話好きの機長とみえ、タイ語で3分、その後英語で3分と合計6分もThis is the Captain speaking.の後に解説を継続していました。いくら何でも長すぎ。

ほぼ定刻の16:30にバンコク到着。鳴り物入りで開港したスワンナプーム新空港ですが、突貫工事の影響で既に滑走路等の改修工事が始まっています。それに、非常に驚いたことなのですが、空港のゲートに止まり、いつものようターミナル方向に金属製のゲート内部を歩いていると・・・なんと!ターミナルまでの最後の10メートルほどがつながっていないんです。いきなり下に降りる階段があり、そこからバスで移動です。このようなつながっていないゲートが多数並んでいました。これなら通常の沖止めにしてタラップで降り、そこからバスで運搬したらいいのにね。ターミナルの設計が途中で変わったのか、予算の問題なのかは不明だけど、つながっていないゲートでさえも、真横から見るとつながっているように見えるようにするためか、大きな垂れ幕がターミナルとゲートの間にぶら下がっていました。

入国審査では各ブースに誘導する係員の手際が悪く、人がなかなか裁けていません。以前のドンムアンのように係員がいない方が流れが良いくらいです。なお、税関で日本人だからフリーパスかと思えば、やはり、例のごとく私は呼び止められチェックされてしまいました(^_^;)。

その後、リムジンタクシーの熱心な営業を断り、シャトルバス乗り場では、詐欺師寸前の白タク運転手2人組のしつこく強引な営業に嫌々しつつも、なんとかシャトルバスに乗り、路線バス乗り場に移動しました。普通のタクシーで移動しても良いのだけど、バンコクのタクシーにはいつもイヤな思いをしてきたので、今回は思い切って路線バスに挑戦しました。リムジンタクシーなら800〜900バーツ。通常のタクシーなら300〜400バーツ。路線バスなら35バーツ。値段もバンコク市民の足だからリーズナブルです。

シャトルバスで移動した路線バス乗り場。
バス乗車券は車内で車掌から購入します。

18:20分にようやく発車したバス。やはり生活路線を走る通常の路線バスのため、スーツケースを持って乗っていると目立っちゃいました。もちろん、邪魔にならないように最前列に座り、膝に抱えるようにしていましたよ。

問題はこの後に発生。バスに乗ってみたものの、新空港は場所が以前と違い、今どこを走っているのかほとんど把握できていません。延々と窓の外の標識やランドマークを探して疲れ果てた頃、ゲストハウスのHPに掲載されていた、目印となる1つ手前のバス停を通過。当然ここで停車のボタンを押しましたが、バスはなかなか止まりません。こんなに離れているの?と思い不安になった頃、BTS(高架鉄道)のオンヌット駅前に停車しました。はい。目的のバス停より2つも先に進んでしまいました。おそらく、日本人の私が停車ボタンを押したので、スクムビット・ソイ59なんという場所で降りるのではなく、乗換のできるBTS駅で降りるのだと誤解されてしまったのでしょう←そう自分に言い聞かせないとやりきれません(笑)

だけど、この親切?が大きな迷惑に。だって、BTSの駅からゲストハウスまでおよそ2キロあります。しかも雨あがりの夕方。タクシーなんて止まってくれるわけもなく、結局20キロのスーツケースを引き、肩には10キロのバッグをかけて幹線道路わきを、人々の怪訝そうな視線を感じながら歩いていきました。いや〜疲れましたよ。それに歩道がガタガタなので、スーツケースがぼろぼろになって崩壊すると思いました。

住宅街の小路にあるゲストハウス。
大通りから200メートルも暗い通りを進んでようやく到着。
この看板が見えたときの安堵感といえば・・・言葉では表せません。

ようやくGHに着いたときにはあまりの嬉しさで入り口前に立ち呆然としてしまいました(笑)

このGHはオーナーが日本人のため、やはり日本人宿泊者の方が多いようですが、私が部屋にいた深夜だけという時間帯には8人部屋に一人の西洋人がのんびりPCを使っていました。

相部屋のため荷物を広げることもままならず(←いろんな人の脱いだ服や私物が散乱おり、誰の物かわからなくなりそうで)、自分のベッドも2段ベッドの上のため、スーツケースの整理は一日お休みにして、すぐさまタイ式マッサージのお店に出向くことにしました。移動で歩き疲れましたしね(笑)

部屋を出たのが20時過ぎ。そんなに遠くまで行く気力も元気もなく、とりあえずBTSに乗り、昨年歩いたために土地勘のあるエリアまで移動しました。ここまで来ると古式マッサージもたくさんありますし、屋台も多いため食事もできますしね。

買い物をしようと入ったセブンの横にあった屋台で食事をすませました。35バーツでした。

小綺麗そうなお店でマッサージを済ませ、近くの屋台でビーフンのような麺を食べた後は、友人たちには何故か人気のお土産になっているタイの食品を近くのセブンイレブンで買いあさりGHに戻りました。

GH到着は23時。これで今回のタイ観光はあっと言う間に終了。翌日は4時に起きて5時には空港に向けて出発したいため、シャワーを浴びた後はすぐにベッドで横になりました。


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